つい最近までの楽しみは山本 周五郎を読むことだった。 ここしばらくはTSUTAYAでお楽しみを見つけているが 双方の満足を得るため 周五郎原作の『雨あがる』を借りて、 自宅ミニシアター(カーテンを閉めきった6畳一間)でさっそく上映会。
淡白なんですけどね、じわぁっと沁みてくる。 是非原作をお薦めします。
剣術の腕のいい武士。 人柄は優しく、自分のことよりまず人のこと。 剣の試合で 相手を負かせた後すぐに心底相手を心配する。 「大丈夫ですか?手は 痛くありませんか?」
ところが、これが相手を傷つけてしまう。 勝った方に優しくされてしまうのは、敗者の自尊心が傷つく。
無論 その武士に悪気はなく 悪気どころか本当に相手のために動く。 そして相手はどんどん嫌な気分になっていく。 なぜこんな嫌な気分なのか 負けた本人にもよくわからない。
(でも阪神が巨人に勝って、「怪我ない?大丈夫?」とか心配したら 嬉しくて仕方ない感じがするな。)
だから彼は藩にめしかかえられても長続きしない。 自分がいることで誰かの出世の妨げになると思うと また誰かが不愉快な気持ちだと いたたまれず流浪する。
大雨が降っている。 木賃宿に足止めされた貧民たちの心はささくれだってくる。
そんな時そのお侍さんは笑って言う 「いつか晴れますよ。今までの大雨 すべてやんできましたから(^.^)」
自分の境遇を、すぱっと素振りで切り捨てて 雨があがり 天晴れな中 妻と2人で旅を再開する。 そんな夫を 誰よりも理解する妻と。
****************** わたしも雨のあがった気分になって 最近手抜きばかりだったので 作り置き料理をいろいろ作る。 圧力鍋で豚ロースブロックをゆでた。
ご飯は毎回圧力鍋で炊くのだが、蒸気が出て1分で火を止めて あとは余熱でできる。安い米でも旨く思えるツヤ♪
ところがゆで豚は20分ほど圧力をかける。 その間、シャッシャッと蒸気が噴出す。
シャッシャッシャッシャッ
シャッシャッシャッシャッッシャッシャッシャ
シャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャ
トイレで読書中のダンナさんは、
台所から聞こえる音につつまれ
わたしが一心不乱にマラカスを振っている図が浮かんでいたらしい
シャッシャッシャッシャッシャ
シャッシャッシャッシャッッシャッシャッシャ
シャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャ
なんで台所でサンバDEアミーゴせなあかんねん
|