2001年09月09日(日) |
オークションフリーク その2 |
別に買いたいものもないのに ぼーっとオークションのページを眺めることがある。 そこに見える生活の一部が面白いから。 単なる暮しの覗き見も面白いが、その裏っかわに想像できる見えない人の気持ちがあったりする。 ・ 例えば, 同じ人が、いかにもお中元という感じのたくさんのギフトセットを出している。 写真だけが ざっと並ぶページでも、その商品の背景が同じ (白い布の上とか、フローリングの上とか)だと同じ出品者だとわかる。 コーヒーセット、そうめんセット、カルピスセット、サラダオイルのセット ・ この人は、お商売人さんか 先生か。毎年毎年いろんな物貰って もう使えない数々たち。 好みにあわないものもあるだろう。それをせっせとオークションにかける。 でも値段が ちゃんと計算されている。送料を含めて「ちょっと」買い手が得をする程度。 貰いものだけど、バカみたいなお値段では出さないその人の如才なさが 「これがお中元をいっぱいもらえる人になるコツか?」と笑える。 堺 正章と離婚した美里さんが、牡蠣100個、りんご何箱毎年届く生活がいやだったと言っていた。 貰う人にもある苦痛か。 ・ 別の人は、とてもお安い値段で素敵なランプとか、ギフトセットを出している。 自己紹介欄を見ると 「当方、年金暮しの老夫婦なり。 引退して家は息子夫婦に任せました。息子に教えてもらい 古い家に溜まった不要な品々を 買っていただける場があることを知りました。 孫のおもちゃを買ってやるのが唯一の楽しみです。そのために出品しております。 経験が浅い 未熟者ですがどうぞよろしくお願いします」 ・ 身につまされたようなところもなく、押し入れの肥やしになって場所ばかりとる品々の処分と インターネットを使って取引しちゃえるワクワクと、孫かわいさがあいまって 先とは違う意味でほほえましい。この老夫婦さんももしかしたら大金持ちで、今まで誰にも お裾分けしなかった品々が今 陽の目をあびているのかも。(だったらちょっと悔しい(笑)) ・ 食品のコーナーで、積み上げたバラの缶詰数十個、サトウの切り餅、 ダシの素、きなこ、砂糖、どうみてもギフトセットにならない面子。 内容は「実家から送られてきたんだけど、アタシ外食ばかりで使わないのぉ。 誰か使ってよ500円でいいからさ」 ・ シーチキンやいわしの蒲焼缶詰なんぞを 娘の為にことあるごとに送る田舎のおっかさん。 うちも、「なんでそんなん わざわざ神戸から送ってくるねん」なんてものが 月1回ほどのペースで母から送られてくるので おかぁちゃんの甲斐甲斐しさが目に浮かぶようだわ。 外食もいいけどさ、たまには食べてあげたら? ・ そんな余計なお世話を思いつつ、オークションの裏っかわのストーリーを 勝手に自作して楽しむのでありまする。
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