目口覚書
■目口覚書■
ごめんください
どちらさまですか
お入りください ありがとう

2001年10月11日(木) 都電荒川線は乗車1回160円

先日、ちんちん電車に乗って雑司が谷の鬼子母神にお参りに行った。
『きしぼじん』ではなく正しくは『きしもじん』だそうだ。

子沢山の鬼子母神は 人間の子供をとって食っていた。
周囲の人間たちは嘆き 彼女を恐れていたのを見かねて
お釈迦さまが 鬼子母神の溺愛する末っ子を隠された。
千番目の子供にあたる末っ子を気も狂わんばかりに探す
鬼子母神にお釈迦様は 静かに言う。
「千人のうちの1人でもいなくなると悲しい。
大切な子を奪われた人間の気持ちが少しはわかったか?」

ということですっかり改心した鬼子母神は子を守る仏へ帰依。
現地の看板では「鬼」の字の「´」はない。つののない仏さん。

神がつくから神社だと思ってたけどお寺だ。
子授かり、安産の寺ということで 絵馬をのぞくと
「元気な子供に恵まれますように」
「赤ちゃんを授かりますように」
これらを書いた人達は 今は笑顔でいるかしら。

ダンナさんが鐘をうち ふたりで手を合わせる。
ありがとう、ばいばい、そしてはよおいでな まってるで


境内には ちゃ系統のねこがあちこちで居眠りしたり毛繕いしたりしている。
人間などそしらぬふりで ダンナさんが手を伸ばしたら
「しかたねぇなぁ なでさせてやるよ。でも調子に乗るなよ」
って顔で耳を伏せる。
安産の銀杏の大木の根っこにも そのくぼみがいいあんばいなのか
すぽんとおさまっておみあしを舐めるのに余念のない猫。これも白茶。

帰りは目白まで歩いてみる。
駅の近くの田中家とかいう輸入食材屋で 夫婦別行動に。
おぉチョーコーの醤油がある。
塩も味噌もうちの近所じゃ絶対みかけないあれやこれや。
天使の髪の毛パスタや、ゲランドの塩やらバルサミコ酢をかごに。

ダンナさんはチョコレートとウィルキンソンのジンジャエールを2本
手にぶらぶら歩いてる。
前に友達の家で そのジンジャエールを頂いた。
その喉の心地よい刺激が忘れられないらしい。
ウィルキンソンの工場は 兵庫県宝塚市にあって車でそばをよく通っていたから
覚えている。閉鎖される前だったかな。今はどこで作っているんだろ。

駅前通りを 瓶のままぐびっと一気し、その辛味に咳込むわたしたち。
半日の小さな旅の辛味のように ぴりっと そしてほの甘いあとあじ。


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