池田小学校の事件で、愛娘を失ったご夫婦のお話。
このパニックな時に、何が一番役に立ち何が立たなかったか。
事件直後に現れたのが 警察の警護課の人間。 しかしながら、事件が起こってから来られても 何の役がたつものか! と名刺をもらっても追い返した。
悲しみと怒りとわけのわからない状況と精神状態。 事件性が高いので マスコミがごったがえす。
自宅に入れない。 マスコミが、ベランダまでよじのぼり、 近所中がめちゃくちゃな状態になっている。
一番悲しい人たちを、周囲がかき回している。 マスコミ=私たち
そこで名刺の電話番号に警護を求める。 まずはマスコミ陣への立ち入り規制。 周囲を落ち着かせる。 それ以来、日常の食料品の買い物から、 亡くなった長女の妹の幼稚園への送り迎え、 洗濯物を干したり畳んだり(マスコミのカメラが狙ってる)
ありとあらゆる日ごろのことを 警察がしてくれて これが一番助かった ということだ。
生きていくために、必要な助けだった、と。
反対に一番役立たずだったもの。
同じく現れたのが 心のケアとしましょうということでカウンセラー。 「あなたは鬱ですね」という診断のもと、薬を置いて帰ったそうだ。
人は、緊急事態には、緊急なことが必要なんだ。
以上はカウンセラーの会合での話。 臨床心理もいろいろあるが、 それがすべてなんかじゃない と胆に銘じろということ。
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