目口覚書
■目口覚書■
ごめんください
どちらさまですか
お入りください ありがとう

2004年03月12日(金) つづき

 池田小学校の事件で、愛娘を失ったご夫婦のお話。

このパニックな時に、何が一番役に立ち何が立たなかったか。

事件直後に現れたのが 警察の警護課の人間。
しかしながら、事件が起こってから来られても
何の役がたつものか! と名刺をもらっても追い返した。

悲しみと怒りとわけのわからない状況と精神状態。
事件性が高いので マスコミがごったがえす。

自宅に入れない。
マスコミが、ベランダまでよじのぼり、
近所中がめちゃくちゃな状態になっている。

一番悲しい人たちを、周囲がかき回している。
マスコミ=私たち

 そこで名刺の電話番号に警護を求める。
まずはマスコミ陣への立ち入り規制。
周囲を落ち着かせる。
それ以来、日常の食料品の買い物から、
亡くなった長女の妹の幼稚園への送り迎え、
洗濯物を干したり畳んだり(マスコミのカメラが狙ってる)

ありとあらゆる日ごろのことを 警察がしてくれて
これが一番助かった ということだ。

生きていくために、必要な助けだった、と。


反対に一番役立たずだったもの。

同じく現れたのが 心のケアとしましょうということでカウンセラー。
「あなたは鬱ですね」という診断のもと、薬を置いて帰ったそうだ。



人は、緊急事態には、緊急なことが必要なんだ。

以上はカウンセラーの会合での話。
臨床心理もいろいろあるが、
それがすべてなんかじゃない と胆に銘じろということ。


 <あとっぽ  目次  さきっぽ >



↑エンピツ投票ボタン
My追加
めぐっち [home page] [bbs]
[めぐっちのめ。] [ちょっとmail]
My追加