目口覚書
■目口覚書■
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2004年06月24日(木) 自己表現

平日の朝、8時半に 宅配便がやってきた。
引越し用のダンボール20個を宅配するために。

軽々と運ばれたそやつらを見た瞬間、
「あぁ 絶対これでは足りない」と直感した。
確か、前回はこの倍はあったと思う。
それ以上に、ベッドとテーブル 増えてるし。

いかん。そうだ、これに入らないものは捨てるってのはどうだ。
今の家にきて一年半、一度も袖を通さなかった服、
使わなかったツールは捨てるってのはどうだ。うん、決めた。
そういう気分で取捨選択 目指せ20個!

そんなことを思って 昼過ぎには新居の鍵を開ける。
今日は3人で勉強会の予定。

 少し早めにきた片恋人は、
自分を売り込むパンフレットを持ってきていた。フィードバックしてくれ と。

もともと読ませる形にしたかったという彼の 思いや出来事が詰まっている。
でも よくわかなんない。それが私の最初の感想。

「あなたは、これを誰に読んでほしいって思うの?
つもり クライアント候補はどんな人なのかな?イメージを教えて」

(『 』は片恋人)
『う〜ん そこなんだよね。
まずは前を向いて何か達成したい と思ってる人。
そして 何かやりたいんだけど 何やっていいかわかんない人、かな』

目口「その人は、いくつで何の仕事をしててどこで働いてるの?」

『は、はぁ?
えっと・・・・20代後半から30代前半の、OL。
ど、どこでかぁ・・・ 新宿』

「じゃぁ、新宿で働いている 前むきたいと思ってたり、
悶悶としてるOLたちは、通勤途中で何を見て どんな雑誌を読んで
その雑誌には どんな特集が組まれていて それはどんな文字だろう。
彼女たちが 受け入れたいテキストは どんなだろう」

 マーケティングの話になってしまった。
出来るだけ優しい表現に気をつけたつもりだけど なんだか自分の中には
少しやな感じが残った。
フォントとか 字体とか 装丁とか 文字の色とか 大事だよ。そう思った。

私の中に(何より内容が 自己満足だよ)の思いがあった。
それをストレートに言えない私が なせる所以だ。

一方、彼の方は
「ひょえー。ぜんぜん考えてなかった視点だよー。
いやぁ ありがとうー」と ニコニコしていた。

これでよかったんだろうな。
不完全な私。きっと 1�个曚匹麟�は感じてた、と思う。
それを 受け止めて認めてくれる人。

もしかしたら 「OL」と聞いた瞬間に嫉妬していた私がいたかもしれない。
あ〜 そうかも。くすくす。
そしてそれ以前に、私の他者否定の刃が 出た。
反面、彼にすら出るといのが 少しこそばゆい。


あと一人がやってきて うだ話をしたあと勉強会開始。
このもう一人の男が凄いヤツ。アイデアと情熱と知識がある。
新しい視点で お互いがクライアント役をしつつ アプローチする。

その中で 私は「ダンベル体操を続けたい」というテーマを出したのだが
それが思いを掘って掘って掘っていくと
新しい部屋で生まれ変わりたい自分がいた。

詳しいアプローチは割愛するが、
過去私が私を縛っていた「信念」が口からこぼれた。
(どうせ 私なんて、どうせ無理、どうせできっこない)
諦めて諦め続けた私の 呪いの呟き。それにがんじがらめになっていた。

その私は 何を着て どんな呟き方をしているか。
ずぶぬれのレインコートの中に 雨が入ってきて 気持ち悪い。
それをとことん 未来にむけて仮想していく。

最後の私は、
骨が解けて 目も耳も落ちて 崩れて 臭くて むこうが見えて
粉々で 悲惨な姿だった。
そして それに完全に決別する決心を 迫られた。

ダンベルを楽しくするためのブレインストーミングも3人でやった。
「シャワーヘッドをダンベルにする」「全裸でダンベルをする」
「おでこに私ダンベルやってますと書く」「指輪をダンベルにして
キーボードをたたく」「マウスもダンベルにする」
死ぬほどくだらないことを 次々口に出して笑い転げる。

これは結果に何が出たか だけでなく この楽しい空気を
クライアントである私が味わうところにも意味がある。

結果。

引越しまでの10日間 カウントダウン。
私は、ひとつの運動に ひとつの夢を込めて 声に出してダンベルをする
という目標が スイスイできた。
コーチングという領域の可能性の深さを思い知った瞬間だった。

翌朝 6時台に、片恋人から メールがきた。 
「新しい旅立ちの初日。おめでとう!」


なんて 素敵なことをしてくれるんだ♪


昨夜夜12時まで 食事もとらずにセッションをやった私たちは
ラーメン屋でまったり生ビールを飲んで 帰宅。
片恋人がタクシーを先に降りる瞬間、右手が 私の左手をぎゅっと握った。

これはハグ。
さっき、もう一人の友人にもした握手と同じ匂い
ただ 受け手の私が ちょっと熱くなる。

自宅までのタクシーの中で 左手が ぼわんぼわんと あたたかい。


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