オリから出た日々

2003年09月10日(水) 病死

現場のレイバーが病気で死んだそうです。マラリアかと聞いたらブリーズ(?)とか言っていたので胸の病気なのかもしれません。
半年で二人目。前回はマラリアでした。

残念ながらこのような病死が起こるのは衛生環境が悪いのと、食事の栄養が足りないのが原因だと言えます。彼らレイバーも仲間がそういう死に方をした時は、環境改善を求めてストライキをしますからね。今回もストライキで昼間は作業がほとんど出来なかったです。

彼らの宿舎は現場から更に山に入った場所に作られた収容所みたいな感じで、レンガ作りの建物の中一つに30人以上で雑魚寝をしてます。全部で200人位かな。(それが出来る前はテントに住んでいた)
何回か訪れましたが、こんな環境では病気になっても仕方が無いと言いたくなるような設備です。水道も井戸も無いから溜めて使う水がとても悪いみたいです。前回のストライキで少しは改善したようですが。

同じインド人でもランクによって私たち日本人が入っている宿舎のようなシャワー、トイレ、洗面所付きの設備から大部屋(タコ部屋?)までピンキリの環境です。そんな彼らの給与格差も10倍以上ですからね。日本では社員より作業員のほうが高給取りの場合もあるのに比べてこちらは差がはっきりしています。

でも彼らからすれば日本人はそんな彼らから更に上前をはねているように思っているのかもしれませんね。


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