ことばのかけら
桜子



 ろくでなし

平々凡々の両親から生まれ
愛する人はナマケモノ
集まる友達ドコか欠けてて
そんなこと言う自分が もっともろくでなし

ろくでなしが ろくでなしだねとろくでなしを笑い
ろくでなしは「そうかもね お互いね」と言って
困った顔して頭を掻いて笑った

夜な夜な明かりを持ち寄って
キズを舐めあい語る人々
明かりがどんどん増えるたび
あたたかさ増し 傷口にじわんと染みてはすこし癒えた

不器用
だけど
愛すべき人達


2002年08月10日(土)
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