ことばのかけら
桜子



 夢売り

高い高い 雲の上だと思っていた
「あこがれ」が
誰も彼も そうこんな私にでも
本当に手に入ってしまうと信じ込んでいた
・・・僅かな勇気とちょっとしたお金で・・・

甘い言葉が 誘惑が
グレーに落ち込んだ街じゅうをはびこる
張り巡らされた蜘蛛の巣
一握りの「真実味」と 美しく料理された「夢物語」

それでも人は手を伸ばす
輝かしい幸せに少しでも近づきたくて―――


2002年09月24日(火)
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