としょかん日記
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2002年06月26日(水) 書評棚

最近やっぱりサッカーのことばかり書いている気がするし
それでいて本の感想書いてないなんで
本日はそんな感じの総集編をどうぞ
とはいってもミステリばっかりなんですが

まずは正統派から
『十角館の殺人』綾辻行人
これはねー、いうまでもないですか?一行で驚かせる小説です。ちなみにわたしはその一行をちょっと違うふうにとらえていたので驚きは半減だった。あー、もったいない!ある意味入門書なんじゃないですかね。

『七回死んだ男』西澤保彦
これを正統派にしちゃっていいのかどうかわからんけど、自分の読書歴を考えるとあんまり正統派っていうもの読んでないみたい・・・。そこでこれを入れてみました。同じ一日を9回繰り返してしまう主人公。その状況に殺人事件がおこる。さて、殺人を止めることはできるのか?もうこの状況だけでおもしろいっす。西澤保彦最高っす。読みやすいし、西澤作品の最初にお薦め。このあとにタックとタカチシリーズをどうぞ。

『すべてがFになる』森博嗣
ちょっと無難なとこを抑えておきました。最新技術が駆使されている研究所で起こる殺人事件。密室の謎、連続殺人の謎。理系ってよばれる小説ですがとりあえず知識なくても読めます。でもコンピュータ関係の知識があればもっとおもしろいのかも。森博嗣って二日で一冊書けるらしい。それも大学の仕事しながら。

もう正統派ないんでやめます。一応自分をフォローしておきますが、有栖川有栖、安孫子武丸や霧舎巧も読んでますよ。でも改めて見るとほんとに普通のって読んでないかも。ほんじゃ次は異端派で。
『コズミック』清涼院流水
あはは。まあ、なんだかんだいって自分はこの人好きかも。でも人に薦められるのはこれしかありません。とはいえ好き嫌いがあるので正統ものしか読まない人は手ださないほうが賢明。何よりも厚いねん。厚さだけなら京極夏彦とはります。毎日起こる密室殺人。いったい犯人は?そのトリックは?驚きの解決編!こんな感じです。

『六枚のとんかつ』蘇部健一
自らアホバカミステリーと銘打っているようにアホバカミステリーです。ほんとにアホです。バカです。笠井潔(大御所)に「ごみだ」まで言われたらしい。さらっとほんとにさらっと読みたいときにお薦め。短編集だから読みやすいのは確か。お気に入りは四国でのアリバイ崩し。タイトル忘れた。

『星降り山荘の殺人』倉知淳
異端派か?読んでから判断してもらいたいっす。あんまり内容書いちゃうとネタばれちゃうんでここまでなんですが、この作品を許せるかどうかで読書の傾向がわかるんじゃないかと思うんです。ちなみにわたしはこれがめっちゃ好きです。あんまり雑音入れないで読んで欲しい本。

そろそろ飽きてきたんで次でやめますわ。ホラー派です。
『殺戮に至る病』安孫子武丸
うわー、こえー。そんなことまでするか?綾辻行人『殺人鬼』みたいにそれっぽいのが殺しまくるのではなく、普通の人の怖さってのが怖い。しかしこれはただ怖いだけではないんだな。最後におもわず「えー!!」と叫んでしまう。伏線を読み返したいけど怖い。

『黒い家』貴志祐介
実は貴志祐介好きです。といってもまだ『クリムゾンの迷宮』しか読んでないけど。早く『青の炎』読みたい。これは映画にもされたやつですね。これもホラーなんだろうけど『殺戮に至る病』と同じで、とっぴな恐怖ではない日常の怖さが怖い。だって最後の凶器言っちゃうけど包丁だよ。でもそれで十分怖いんだな。

あれ、長くなっちゃった。というわけでもうやめます。こん『アクロイド殺人事件』も『占星術殺人事件』も読んでないやつにこんなことかかれたくないかも知れんけど多めに見てやって。そんじゃまた。


信々 |MAIL

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