としょかん日記
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冬休みの特別企画として子ども一日司書体験をすることにした。いろんな図書館でやっていることのようで正直目新しい企画ではない。それでも市内の図書館ではいままでやったことの無いことだし。なにより地域の子どもは喜ぶでしょ。学校への出張読み聞かせが浸透してきたのでかなり学校と図書館の距離が縮まってきているはずだしね。
まずは案を考えて、上に報告。初めてのことだしどれだけの人数が来るかわからないから今回はお試しぐらいな感じで考えていたのだが、思わぬところで壁にぶつかった。個人情報の保護である。もちろん考えていないわけではない。子どもには体験前にしっかりとその話はするつもりである。それでも上は気に食わないらしい。曰く、「子どもだから保護といっても漏らす可能性がある」「漏れてからでは遅い」ですって。
いや至極真っ当な意見なんです、これは。図書館は利用者の貸出情報をそう簡単に人に教えることはありません。それが警察であっても正当な捜査令状がないと教えられないことになっています。さらにこんなご時世だから、敏感になりますわな。その気持ちはよくわかる。そして上にいる以上そう言うしかないだろうね。
ただ、下からの意見を言うと、なんでもがんじがらめで融通が利かないようではあらゆる可能性をつぶしている気がします。うちの館長は、上のあまりの固さに憤懣やるかたなしの様子。
どっちの言いたいこともわかるしどっちも正しいだけに難しい問題です。世知辛い世の中になったもんだ。
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