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2001年11月05日(月) 腕枕。

急いで仕事を終えて部屋に帰ると、
風邪気味のやすくんは、私のベッドでぐっすり。

起こすのは可哀想な気がして、
リビングで一人、仕事を一つ片づけた。

ベッドの方では物音一つしない。
だんだん不安になってきて、
そーっとドアを開け、様子を見てみる。
あまりにも静かで、静かすぎて
何だか怖くなって、

「 …やすくん? 」

           …動かない。

「やすくんっ?」
「 …あ、おかえり… 」

よかった、生きてたよ

一瞬そんなことを考えて、思わず吹き出す。
寝起きのやすくんはボーっとして、
私が吹き出した意味も分からなかったみたいだったし、
風邪で少し熱があるからかもしれないけど、
そんな私にくっついて離してくれなかった。
小さな子どもみたいに。

「せっかく会ったばっかりなのに、
 明日の朝帰んなきゃいけないなんてさぁ」

っていう言葉がおかしくて、

「だめだよ、やすくん。
 それは私のいつものセリフだよ。
 勝手に取らないで」

ふくれたフリしておかしくなって笑ってしまう。


「あのね、やすくん。腕枕したい。」

「ん?うん…」 とやすくんが右腕を伸ばす。

「違うよ。わたしがするの。
 やすくんに、腕枕してあげる」

私の左腕を伸ばす。

「なんだか立場ないな、俺(苦笑)」

私の伸ばした腕の上に、やすくんが頭を乗っける。
やすくんが私の体にくっついてくると、
どうしてももう片方の手は、やすくんを抱えるようになる。

「やすくんをさ、守ってるみたい」
「ははは… そんなぁ」

やすくんは照れ笑いをしたけど、この感じは絶対。

弱ってるやすくんに私のパワーをあげる。
ここで充電していっていいよ。

やすくんは恥ずかしいらしくて、
すぐ腕枕を外しちゃったけど、
私はやすくんにいった。





「また今度、腕枕してあげるね」



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