++ワタシノココロ++
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目が覚めたら、
やすくんが起きるって言ってた時間より
20分も遅くて、
かかってくるはずの電話は
ベルが鳴った跡すらない。
最初は
もしかして寝坊なの?って思った。
だったら起こしてあげましょう、って
何度も何度も電話するのに、
全部留守電につながる。
あれ?なんで?
最後の手段、
部屋の電話をならす。
… 出ない。
どんなに爆睡してても、
こっちの電話には絶対出るのに。
不安が胸をよぎる。
もう、仕事へいった?
やすくんの会社は電波が届かない。
携帯つながらない。
事故?
病気?
それとも…?
考えても考えても
行き着く先は全部最悪の状況。
昨日の晩の電話の一言一言を思い出し、
それが、最後の言葉には絶対思えなくて
そう考えてしまう自分がいやで
頭の中はパニックで
何度も何度もリダイヤルする。
…出ない。
自分の目で確認するにも
私の部屋からやすくんの所まで
8時間はかかるし、
どうしよう、
そんな気持ちがグルグルし始めて
いてもたってもいられない。
私の電話のベルが鳴る。
やすくんからだ。
「ごめん、今風呂から出たところ。 何度も電話してくれたんでしょう?
いつもと変わらないやすくんの声に
ホッとするのと同時に
理由不明の涙があふれた。
電話でつながってる私たち。
切れやすく、本当にか細いつながりだけど
だから余計に
大切にしようと思いました。
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