++ワタシノココロ++
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仕事が終わって、
ここのところ毎日の頭痛を抱えながら、
部屋に帰る。
アパートの手前の角を曲がるときに、
ふと
部屋の灯油が切れていることに気づく。
… きっと 明日まで もたないなあ …
ぼんやりそんなことを考えて、
本当はすぐに部屋で横になりたかったけど、
灯油のポリタンクを車の助手席に積む。
安く灯油を打ってるホームセンターに向かう。
ここは、チケットを店の中で買って、
駐車場のハズレにある給油所に
そのチケットとポリタンクを持っていけば
店員さんが決まった量だけ入れてくれるというシステム。
結構面倒。
でも、安さには勝てない。
チケットを買って、一旦車に戻ってタンクをおろし、
給油所に向かう。
店員さんが入れてくれる間。
お互い灯油がどれだけ入ったかを示す表示を
黙ってみるのが気まずい。
ここは結構安くて有名だから
次から次へタンクを持った人がやってくる。
気づけば、
私以外
いろんな年代の男女がやってきた。
初老の夫婦。
赤ちゃんを抱いたお母さんとその旦那さん。
大学生くらいかな、と思える若い2人。
… 私だけ、一人か …
見れば、どの人達もタンクを持ってる人は男の人で
女の人はチケットを買いに店に走ってる。
… いいなあ …
なんか、私だけひとりぼっちみたいじゃん。
灯油の入ったポリタンク重いのに。
私は一人で車まで運ぶ。
これで暖かい部屋で眠れる。
でも、この人達はもっと暖かい家に帰れるんだなあ。
いいなあ。
なんて思っている間に
灯油が満タンになり、
よいしょ って
ひとり
タンクを
片手に
車に乗り込んだ。
さみしい。
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