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2003年05月24日(土) 一緒にいたいから。

 

仕事が終わったやすくんから、電話がかかってくる。

「今から帰るよ」

もう時計は10時を回ってる。今日も一日疲れたんだろうなあと思っていたら


「これから、ちょっと実家に行きたいんだけど」

と、突然の提案。
前から挑戦したかったモノが実家に届いたので、それを今晩中に仕上げたいらしい。
「新鮮なうちに仕込めば、それなりの味になると思うんだ」

そういうやすくんの声が、もうわくわくしている。


「そう。分かった。じゃ、行ってらっしゃい」
その作業にたくさんの手は必要ないし、2人で行くとなれば
やすくんの両親もいろいろ気を使うだろう。
深夜の到着になることは間違いないから、よけいな気を使わせて
休む時間を短くするのは悪いと思ったから
やすくんが一人で言った方がいいと考えた。


「・・・え?」

驚いたやすくんの声が聞こえてくる。

「ききは行かない?」

今度は私が驚いた。

「2人で行く必要はないでしょう?」

「・・・そうだけどさ」


突然の予定変更にいつもひどく抵抗する私のことを思ったのだろう。
そういうつもりは、今日はなかったんだけど。


「一緒に行こうよ」

ちょっと遠慮がちにやすくんがいう。

「だって、2人でいきなりいったら、おとうさん達だって気を使うでしょう?」

「・・・そりゃ、そうだけど」


笑って何かを隠すように、やすくんが言った。


「・・・・・だって、一緒にいたいじゃん」






















・・・・・・その言葉で、決まり。











私は着替えを2人分鞄に詰め込み、
部屋着から一応しゃんとした服に着替え、
くしゃくしゃだった髪を少し整えて


やすくんの待つ車に乗り込んだ。







本当にこの人は


全くこっちが想像していない時に

しかも、絶妙のタイミングと言葉で


私をドキドキさせてくれる。









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