:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年09月02日(火)  コーヒーの香り

芳しいコーヒーの香りが立ち昇る
あたしはただ彼の帰りを待ちながら
ここに座って最近彼と二人で悩んでいる
不眠症の解決策について考えていた
 
今朝の朝食の片づけもしないままに
時計は午後五時を指している
『五時には帰るよ』
それから家を出た彼はまだ帰らない
 
彼の帰りを小さなリビングに座ってただ待っている
 
夕方のつまらないニウスには飽きてしまっていて
不眠症の解決策も見あたらないままに
ただあたしは彼の帰りを待っていたのに
 
彼は死んだ
暮れない夕焼けににじんだ涙はかき消されてゆく
彼が死んだ
彼の最後の証拠を砕きながらヒステリックにあたしは何か叫んでいた
彼は死んだ
彼は死んだ
彼は死んだ
 
二人悩んでいたあの眠れぬ夜から
彼はひとり解消されて
ただひとりあたしは残った
彼は死んだ
最後まで役立たずのあたしを残して
彼は死んだ
彼は死んだ
彼は死んだ
夕暮れは沈まぬまま不眠症のあたしを残して彼は…
 
夕暮れに沈めぬまま不眠症のあたしを残して彼は…
 
彼は死んだ
小さなリビングに 芳しいコーヒーの香りだけを残したまま


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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