:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年10月13日(月)  ヤサシイヒカリ

誰も知らない僕が誰も知らない場所に消えていく
誰も知らない僕だからだれもずっと気付かない
 
裏庭で野良犬の声がして
僕は思わず身を縮めてた
痩身の身体に 痩身の身体を絡めて
朽ちることなんて きっと出来ないのに
 
誰も知らない場所に誰も知らない僕が消えている
誰も知らない場所だけど誰かに気付いて欲しいのに
 
校庭ではしゃいでた人達が
足早に教室にかけてきた
僕は掃除道具入れに身を隠したまま
誰にも見付らない様に震えていたんだ
後悔の是空に 弁解の色即を見出して
永久を願うことなんて きっと出来ないのに
 
誰も知らないままの僕が祈り始めたら
誰も知らない場所で綺麗な色と黒鉛が昇った
誰も知らない僕が誰も知らない場所で生きる
誰も知らないままだから きっとずっと誰も気付かない
 
赤い月の中で野良犬が吠えた
思わず身を縮めた僕の背中に 優しい光りが干乾びた


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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