:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
誰も知らない僕が誰も知らない場所に消えていく 誰も知らない僕だからだれもずっと気付かない 裏庭で野良犬の声がして 僕は思わず身を縮めてた 痩身の身体に 痩身の身体を絡めて 朽ちることなんて きっと出来ないのに 誰も知らない場所に誰も知らない僕が消えている 誰も知らない場所だけど誰かに気付いて欲しいのに 校庭ではしゃいでた人達が 足早に教室にかけてきた 僕は掃除道具入れに身を隠したまま 誰にも見付らない様に震えていたんだ 後悔の是空に 弁解の色即を見出して 永久を願うことなんて きっと出来ないのに 誰も知らないままの僕が祈り始めたら 誰も知らない場所で綺麗な色と黒鉛が昇った 誰も知らない僕が誰も知らない場所で生きる 誰も知らないままだから きっとずっと誰も気付かない 赤い月の中で野良犬が吠えた 思わず身を縮めた僕の背中に 優しい光りが干乾びた
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