:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年12月04日(木)  冬の夜

難しい言葉を覚え 陥れた相手は数知れず
笑っても構わないわ あたしの失策はきっとあなたには見えていた筈
だって陥れられてしまったのはいつしかあたしとなったのだから
 
突き当たりに注意 横目で見て通りすぎた街並が
何時の間にか変わってしまった事に気付かなかった
時間の軸とあたしの軸は何時の間にかずれていて
変わってしまったあなたの風貌を 茫然として見ていたの
なのに 自信過剰だったの
「あなたの気持は変わらない」信じていたのはあたしだけ
 
如何して優しすぎる嘘であたしを見透かすの?
捨て去った筈だと確認しあって其れだけでもう よかったのに
あなたの腕が身体を包むから あたしは泣いてしまうのに
この雨が あの別れた蒸し暑い夏の雨ならよかった
冷たい空気に晒された この冬の夜の雨は冷たくて
 
悴む指先温め 忘れ去った事は遥か遠く
届かないなら其れで良いの あなたの横顔にあの頃を見出す事が出来たから
ずっと忘れていた筈の記憶がこんなに近過ぎるところで甦る
 
回りくどい仕草や 気障な気がする言葉まで
全部思い出してしまった そういうと笑うかしら?
時計の針は逆に廻ってくれないから 微かな気配を指で謎って
 
何時まで優しすぎた嘘はあなたを想うの?
別れたあの日の肌寒さまで忘れられずに 居るわけでないけど
あなたの腕に縋りついて 何かを乞えば願いましたか?
この季節が あの出会った桜の舞う春ならよかったのに
雪が舞い落ちてしまう 冬の季節は寒すぎる
 
どんなに足掻いても届かないと知っていた
信じて居たかったのは「変わらないあなた」だった


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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