:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年12月07日(日)  バランス

擦り切れそうな声 振り絞るから届いて下さい
願いは計り知れない重みに 潰れてしまう夢だとしても
 
足掻いて 足掻いて開拓された道を振り切る
剃刀の刃の上を危ういバランスで歩め
傷ついて 疲れ果て遠い空気は絹糸のように
あの夜空気は生温く 空想した
 
一枚の薄い膜に挟まれたあちら側とこちら側を
毎日近くて遠い空で
毎日誰かが結んでいるのだろう
 
あの時苦悶の一週間の間
あちら側にわたしが運ばれたら
世界のバランスは崩れたかな
「バランスのとれた共存の仕組み」は
あちら側とこちら側のバランスのことだったのだろうか
 
どんな声でもいい 受け止めるから
あたしに向かって叫んで下さい
願いはあなたの存在を認めて居られる術になるから
 
無理をしないで 抱き止めたら離れていって下さい
生温い空気の夜 降り出す雨を感じていた
空気の重さが変わった夜
 
忘却と云うひとつの「死」は
容易なものでは決してないけど
毎日繰り返される 誰かや何かのあちら側への移動が
バランスのとれた仕組みを築いて居るのでせう
 
擦り切れそうな声 振り絞るから
どうかあなたに届いて下さい
風の夜 小さなため息


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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