:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
あたしの口腔に残る苦みに再び現実を眼の前で晒される 指切りをした子供の頃の記憶が嘘のように流れた あたしを抱いた腕に縋ることは簡単だった そしてあたしたちは結んだ小指を離してしまった まるで弾けたガラス玉の様に あたし意外の他の誰もが聞こえないと首を降った 優しい微かな高音の正確な音楽が流れているのに 独りより多数が強いといつか誰かに云われた事を 忘れて良いなら喜んで忘れましょう あたしを支える強い支柱はもう折れだしてしまいそう 首を傾げて好奇の眼であたしを見上げた子供に救いを …違う 救われたいのは 誰でもなくあたしだ あたしの耳朶を熱くさせる吐息に似た色彩を纏う 舌先に絡まった蔦は願いを無視して朽ち果てる 判らなかったことが知りたかったことではなかったなんて 在り来たりな結末にあたしは堕ちてみせましょう 救いを求めた手のひらを振り払わずに 誰か受け止めてくれるなら
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