:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年12月17日(水)  コワレモノ

冬色 色濃くけぶって くしゃみをひとつ落とした
読みかけの本のカヴァーが破れかけてて
あたしみたいなカヴァーに同情して
何度も 何度も泣きそうだった
感触 冬の色のような肌 眼が乾いて痛い
読みかけの本の内容に 心臓をひとつき
ぐらりと揺れて 倒れられるのなら楽なのに
 
暴れまわる 保護される あたしの責任者はあたし
誰の感情を 彼の優しさを あたしの口で現せない
洗い立ての髪 バスルゥムのシャンプーの匂い
けしむらさきのブックカヴァーが汚れてた
背中に乗ってゆぅらゆら 目的地は定めない
 
人の言葉に圧倒される ごうごうごうと音がして
振り向いたら あたしがいた
途切れ途切れでも良いなら 伝えて
 
あたしを明渡して あなたにあげるよ
この不用品に改良の余地なしとはっきり云ってくれれば
それですごく楽なのに


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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