:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年12月27日(土)  渡り廊下

白墨 が ぱらぱら白く 汚く あたしの空へ
黒板 に 長く 並んだ 四角い文字が 意識を 追いやる
ねえ 大切なのは 白墨の文字だったのですか?
 
やっと 気付いたら 窓の 外は変わり 小さく萎む
悲しみの量と小さい沸点が 汚されていく
 
四角い黒板を 丸く消した
短期記憶の 鮮明さは 何処にも なかった
あたしが カラカラに乾くのを 誰も気にかけることは ないのだから
もう 遠いのは黒板消しの中の記憶
何かに似た 理由なき記憶
 
一つ一つ指がなぞる
金属が摩擦する音
黒板を爪がなぞる音
…うるさいな
 
もう 忘れて良いなら 海に捨てます
あたしの時間は 白墨の粉にまみれて 霞んでいます
眼を 凝らしても 届かないのは
果たして 誰のせいでもなく
いつか 忘れて良いのなら この話はもう致しませぬ
 
校庭のはしゃぎ声
第二校舎の渡り廊下
血を蒔いて 消えた
芽のでない 種を落として
血を蒔いて 消えた


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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