:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
出発点にも到着しないまま 遠い終着地を見つめてた 暗い夜の闇に似た痛みで 空の上へとかけてゆける 空想癖のある少年が 空を見上げて星を数える 際限の無さに疲れて瞬きをひとつ 拒食症の少女が 男の子と手を繋いでシーソーに跨る 傾いたシーソーで足をぶらぶら そして空を仰ぎ見た 中途半端な色彩の配置に 両目が痛んで目を閉じた 光が遠く瞬いて月並みな言葉が ほら 夜に舞う 目を開いて空を仰ぎ見た 少女が空に舞いながら 絶対零度に曇り硝子に 不揃いな夜の粒子が 瞬いて 眩しさに眩んでまた目を閉じて 少女が空に舞っていく 錯覚に似た事実に寄せて 夜空に少女がとけ込んで シーソーに跨る拒食症の少女 男の子と手を繋いで夜道を歩く 藤棚の下のベンチに 誰もいない公園に 風で揺れたブランコに どこまでもどこまでも すべりだいの黄色 シーソーが右に傾く 空はほら 沈んでく
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