:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
毎日同じ場所に座り込み 書く、と云う血生臭い動作を続ける わたしの傷口は時と共に完治することも、ない 瘡蓋ができたら瘡蓋を剥いで また滲み出す血液に顔を歪ませる 何時まで経っても治らない傷は 感傷を呼ぶこともない 爪先立ちで歩かなくてはと 喪いを畏れて逃げ纏う羊の群と重なる 治らない傷は痛みを増して ただ、わたしに苦しみを 捕まえた腕はもう此処になくて ただ、わたしは悲観の飢えに ただ血を流して終わりを待っていた わたしは…わたしは 死にたい、と望んだのに 断 ち 切 ら れ た 糸 剥げた瘡蓋 痛みには もう 捕まえられない影
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