:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2004年01月25日(日)  流転

なにも感じずなにも許さぬ明け方に
ちらちら粉雪の舞い降りる
朝靄の中苦悶が揺らげば
嘲りに似た想いを感じる
故になにも語らずに君の背中に希望を尋ね
 
寒さに震え癒えた傷口をじっと眺めた
やるせなさが溶けだした
雪はまだ溶けて往かない
寂しさが溢れ止めどなく流れ
夏の小川のせせらぎを探す
 
白い息 白い雪
明日はまた同じ色をした朝がくる
 
気分を害され万物は流転す
いつしかと呼べる勇気があるのなら
現実を何処に置き去りにしたのだろう
漏れてくる音楽も
暖房のごうごうと云う音も
あたしになにも教えない
 
疲れは極限に達し
張り詰めた糸はぷつんと途切れそうに見える
どんな辛苦を尽くそうと
理解されずに終わりはきてしまう
あたしが掴んだのは誰の腕だろう
答えもなく悴んだ指先は震え
掴んだ腕を離してしまった
 
もう泣くこともない
悲しみは何かに似て
そっと雪の中にとけ込んでいく


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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