:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
なにも感じずなにも許さぬ明け方に ちらちら粉雪の舞い降りる 朝靄の中苦悶が揺らげば 嘲りに似た想いを感じる 故になにも語らずに君の背中に希望を尋ね 寒さに震え癒えた傷口をじっと眺めた やるせなさが溶けだした 雪はまだ溶けて往かない 寂しさが溢れ止めどなく流れ 夏の小川のせせらぎを探す 白い息 白い雪 明日はまた同じ色をした朝がくる 気分を害され万物は流転す いつしかと呼べる勇気があるのなら 現実を何処に置き去りにしたのだろう 漏れてくる音楽も 暖房のごうごうと云う音も あたしになにも教えない 疲れは極限に達し 張り詰めた糸はぷつんと途切れそうに見える どんな辛苦を尽くそうと 理解されずに終わりはきてしまう あたしが掴んだのは誰の腕だろう 答えもなく悴んだ指先は震え 掴んだ腕を離してしまった もう泣くこともない 悲しみは何かに似て そっと雪の中にとけ込んでいく
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