:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2004年05月29日(土)  新月の夜

月が見えない夜は そっと唇を噛んで
暗い部屋の常夜燈の下で
崩れかけた 本当を歌う歌ばかり聞いてる
 
どうして私が泣いているのかが
私にもずっとわからないままなのに
わからないからなのか
泣いたままぼんやりを繰り返す
 
たまに思いついたように
煙草に火を着けて苦い笑いを吐き出している
ひとりで散らせられるような気がする夜
本当すぎる音楽が悲しいのか
寂しいのかわからないのに
 
今が嘘だとすべて空想だと
否定されたときの私は
それでも泣いたりしないだろうに
あの背中に似た堅さが本当なのか
 
思い出せなくなった事実が
こんな夜にはいくつもいくつも
歯止めなく浮かび上がってきている
 
止みそうにない雨
月が見えない夜
静寂に抱かれて眠っていいと
教えてくれたあの人がもう
思い出せなくなってしまった


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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