:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
広げたノートの端に化学結合 絡み合う六角形や五角形 けれど化学記号HOが何なのかさえ あたしは低脳を晒すだけ 小さな頃落書き帳に描いていた人間関係の相関図に似ている 知識をまともに得ないまま 何かしらをひけらかしている自分は とても無様 気付いたらまた口の中を噛んでいて 鉄に似た匂いのない 少し癖のある液体が舌にかかるの あたしの状態は下がるばかり ねえ 不安を拭える物は この世には薬だけしかないのかしら? レキソタンを何錠も舌の上で溶かして遊ぶ 新しい遊びはまだ広まっては居ないらしい 一錠たったの約8円が舌に乗って 仄かな甘苦さを置いていっている 最早 真実等に興味が無くて 此処に来たあたしの素性を誰も気にかけたりしないで 清潔にあたしを汚して 身体のどこかに目安になる様な印をどうぞ 最後に残るのは きっとあなたじゃ無いことくらいは判っている 殺されたくても死ねないみたいよ 笑って さあ賞賛をいつまでも続けて 酸化を遂げてしまうより先に
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