:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
判って居たのに 縋り付いたら跳ね付けられると あたしは始めから判って居たのに どうして云ってしまったのだろう 全ては便利になった機械みたいに 予測し それを事象に発展していた筈なのに あたしの内部のある部分が腐敗し そして滴る汚れた液体は 白いシーツを汚す 記憶は閉じて焼いた 厭だったから閉じて燃やせるゴミの日に出した 判らないと混乱しながら 求めた温もりに近い物すら あたしがゴミ箱に放り投げた たぶん 君のせいではないんだ 此の夜がこわいのも 此の夜を逃亡したいのも 全てはあたしの生み出した幻想 あのとき胎内に蠢いたアレを 切り捨てたあたしへのささやかなる罰の調べ 答えを 用意させて あたしはそれを選んだ 答えを 常備していてあたしはそれを嘆いた 自らの罪すら償うことも叶わない 罪悪は何かを許すことに繋がるわけなどないと 判りきっている だから 嘘を吐いてまで 平気に笑えたあたしは醜い たぶん 此の世の何よりも 果てしなく 醜い 償えない罪を 所持したまま
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