:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
水苔が シミが 何もかもが気になって 全然身動き取れないの 夜 寝ようとするといつもそう 始めは在り来たりな小さな考えから始まって それがどんどん膨らんで もう 薬なんか意味を為さないの 一人きりで寝ると 何時もそう 何も考えられない位に 眠気がやってくるまで あたしはそわそわしたまま 何か忘れてる気がして 気になり出すと膨らみ出して 息ができないから薬を飲んで 紙袋で口を覆うの それでも全然止まらなくて 寧ろ酷さは増すばかり 助けを呼ぼうにも 誰もが寝静まっている時間で ひとり落ち着くのを待つしかないの それは 暗くて寂しい作業 薬を何錠飲んでも 大した変化はなくて だからあたしは 丁寧に排水口を磨き カーペットクリーナーをかけて 止むことなく タバコばかり吸っているわ 朝日が昇る頃眠くなるから日常生活は 上手く機能しなくなるばかり 判って居るのは 誰のせいでもなく あたしが何かを気にかける そうして止まなくなってしまう精神病質者と云う事だけ 結構な苦痛なの 気にかけまいと思うほど面白いほど気になり出す 夜毎の 半分馬鹿げた強迫症 それのせいでいつも予定が狂っていくの ドクター 筋肉注射が欲しいのよ ぽっくり闇に落ちる麻酔でもいいわ とりあえず 正常を 戻してくれさえするならば
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