:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2007年08月16日(木)  風の音

風の音が止み、ぼくらは静かな眠りについた。
 
冷蔵庫の唸り声よりも君の寝息はずっと静か
ぼくは夜にずぶずぶと沈んでいく
何かにとり憑かれた様に探し求めた君の破片
見つからなくても何も変わらないと思えたよ
 
朝の回廊を歩きながら
三角の上に丸を乗せて
ぼくは崩してまた積み上げた
髪をかき上げるしぐさが好きなの、と言った
彼女のことをまだ忘れていない夜
 
風の音を探す
蒸し暑い夏の夜のベランダ
佇む彼になりたいと思う
 
今夜
風の音が止み、ぼくらは静かな眠りについた。
 
気持ちの中の黒い染み
母親が言っていたあの日の言葉
 
身体に巻き付いた不安は
いつかきっと暴発するだろう
煮え滾る脳にノイズが入る
 
静かな眠りについた、風の音が止んだ夜は
やけに蒸し暑く凡てを腐敗させてしまう


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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