:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
本当と嘘は近付きすぎている。 近過ぎてどちらでも構わないような気さえする。 朝日が色濃くわたしを照らすが 誰からも要されない儘に日々は流れた。 暑苦しい程に毎日抱き合った。 小さな部屋で、内包する秘密を守った。 何もないような顔をして擦れ違う廊下。 what's up? 抉るような気持ちで君を愛した。 14歳だった。 あの夏は、暑くて暑くて溶けてしまいそうな熱気に 君と解け合ってしまっていた。 小さな手紙と机の下に繋いだ手。 髪に埋めた顔 呼吸さえもどかしくて、探った身体。 本当も嘘も虚構染みてしまう。 空に返した手紙の残りが引き出しの奥に落ちていた。 引き裂けなかった2人で取った写真は奥深くしまい込んだ。 見えなくて いいように。 どちらでもかまわない。 きっとそんなことは、カタチに過ぎないのだから。
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