:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
渦を巻いて 深淵に触れて 手を繋いで 歩いていけたらなあ その願いは浅はかですか やり直しのきく人生は 幾つまで可能でしょうか 息を吐いて 融点を越えて 指を絡めて 眠っていられたらなあ その答えは或いは未然 若気のいたりと言う言い訳を 幾つまで使うことができますか 急がなくても待っていてくれるなら いつかまた手を差しのべてくれるなら― 長く伸びた夕暮れの影法師ふたつ 優しく世界を覆っていくよ 小さな頃から 絶望を見ては いつまでも 眠れないまま夜は明けていくから その気持ちに応えてくれますか 幾つになったら寂しさから 解き放たれるのですか 年を重ねるごとに増えるばかりの寂寥と 幾つかの答えを用意していてくれたなら― いつか話した螺旋階段のある家で 暮らしを繋いでいこうか
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