Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2001年10月06日(土) ダンス狂言『キング リア』

ダンス狂言…『なんや、それ…?』と思ってたら、東儀 秀樹さんが出演とのことなので、例によって例のごとく、観に行って参りました。(笑)
前々から一度、東儀さんの舞台を観に行きたいと思ってたんですー。(^^)
NHKで放送されてた『ジャパネスクな男達』を見て、素敵な"声"を気に入り、以来密かに機会を狙ってたのですが…今まで、『東儀さん、私のことキラーイ?』(;_;)って聞きたくなるほどスケジュールがあいませんでしたが(笑)、本日、ようやく念願が叶いました。(しかし、彼は雅楽師…いくら"声"が素敵でも、普段は一言も発する職業ではないですね。…いいの、それでも)

さてさて、本日のお席は…1F E列 34番でした。
えっと、前から5列目の右端のブロックなんだけど、中央に近い方の端の席だったのです。席の前は通路なので、足をのばして観劇できて快適でした。(笑)

内容は…といえば、ダンス狂言なので、台詞は一切ありません。(当然)
『踊り』だけですべてが表現されます。(これも当然)
となると、ひどく抽象的になりがちなのですが、全然そんなことはありませんでした。話がよく知ってる『リア王』だということもあるんですけど…(過去に、劇団民藝の『リア王』と『8人で探すリア王』を観てますv)でも、決してそれだけではなくて、『踊り』だけなのに、リア王の台詞などが聞こえてくるような錯覚すらありました。
田中泯氏、恐るべし!
確かに顔も怖かった。(笑)
(^^;
東儀さんも踊り、頑張ってらっしゃいましたよー。
この方は何でもおできになりますね。
楽器、踊り、絵画、ドラマも出てたし、今度は映画にも出演されるんですってね。
しかし、言いたいことはただひとつ…

とっても綺麗な手をしてらっしゃるんですーーーっ!!

指がすらりと長く、非常に整った形をしていて思わず手に見惚れてましたー。(笑)
それというのも、…東儀さんはケント伯、田中さんはリア王役だったのですが…ケント伯がリア王に逆らって放逐されるシーンで東儀さんが舞台を降りてきて、後ろのドアへと消えて行ったのですが…其の際、私のすぐ隣を歩いて行ったんです〜!!
私の目の前、20cm先には東儀さんの綺麗な手が視界いっぱいに入ってきましたとも!!
ああぁ…東儀さんの息遣いまで聞こえるし…!
端正なお顔にきらりと光る汗がこれまた素敵でございました!
もう、これだけで今日は大満足でございます!(笑)

ま、それはおいといて…本当に『面白い』というよりは『楽しかった』舞台でした。胡弓の音や東儀さんが奏でる笙の音も幻想的で懐かしい気がするのに、今までに聞いたことのないような音楽で素敵でしたが、舞台装置の使い方が非常に感心させられました。

私のお気に入りの場面はリア王の娘によって王国が二つに裂かれてしまうシーンでしょうか。
王国を象徴する玉座が二つに分かれ、その上に立ってたリア王が落っことされてしまいます。それがリア王の権威の失墜を見事に表現してました。
ちょっと大掛かりではあるけど、決して大袈裟な装置ではないんです。
それが場面が変るとゴネリルやリーガンの権威を表したり、荒野になって風を送ったり(笑)…実によくできていました。
リア王が荒野をさ迷うシーンでは風の供給源だったので、寒かったけど。(^^;

…とまあ、このように日頃観なれたミュージカルとは全く異なる世界でしたが、楽しかったです。たまにはこういうのを観に行くのもいいですね。
でも、バレエなんかは苦手なんですよね〜、何故か。
後は、途中で休憩がないので1時間40分座りっぱなしは疲れました…。

それから、あといいたいことは…ちゃんとしたプログラム作ってください。
本日の公演はプログラムがなくって、今日の記念は出演者紹介などが載ったチラシのような紙1枚のプログラムでした。
田中泯氏の写真集2冊しか売ってないんですー!
私は東儀さんのCDとか欲しかったー!(><)


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