2001年10月13日(土) |
NINAGAWA『ハムレット』…その1 |
……今回ほど、書きづらい舞台もなかったんじゃないかと思う。(--; 演出・蜷川氏で、ハムレット・市村さんで、ガートルード・夏木マリさん…これって、これだけでもすごい舞台ですよねぇ。 でも…それが私には書きづらいんです。(T。T)
※ここは、誹謗・中傷を目的として書いてるものではありません。 個人の感想を載せているだけですが、時として辛口、毒や棘を撒き散らしてるかもしれませんから、関係者などには通報しないで下さいませ※
などと断らなければならないかもしれません。 …本当に、飽く迄も主観的感想であって、誰かを傷つけたいわけではないんですよ〜! 読まれる方は、それを踏まえた上でご閲覧下さい。 そして、あまりにも果てしなく長くなりそうなので、分けました。
また、これに関して思うところなどがありましたら、たとえご面倒でもメールでご意見をお願いします。どうか、ご理解とご協力をお願いします。
本日の舞台は…非常にシンプルでした。ただ、従来のように横に長い舞台ではなくて、ずいぶんと前にせり出した形の舞台でした。 会場は『長久手・文化の家 風のホール』…名古屋にお住まいの方ならご存知かと思うのですが、会場までの交通などが非常に不便な場所です。 交通機関などの案内も親切とはいえないし、車でないと非常に時間がかかる場所…といえば、想像がつくでしょうか。 ただ、建物は非常に立派です。初めて行ったのですが、新しくて綺麗で、太陽の光が綺麗に入ってきて明るく、とても気持ちよく過ごせます。 最初は『何故、こんな不便な場所で…』と思ってたのですが、会場に入って納得しました。蜷川氏は会場と舞台とが一体になった舞台作りを目指してますが、その条件にぴったりなのです。あまり広すぎない会場、時として役者さんが客席の間を駆け抜けるのにゆったりした通路、舞台に応じて臨機応変に対応できるだけの環境が揃っていたと思います。…それらを見るだけなら、申し分ありませんでした。 しかし、いかんせん遠すぎます。非常に不便です。家から会場まで2時間近くかかりました。…2時間あったら大阪へだって行けるやんか〜〜〜っ!! (><) そう、思わずにはいられない。(泣)
(気を取りなおして)黒く塗られた舞台には幕がひかれることなく、大仰な装置があるわけでもなく、有刺鉄線が8本くらい上下に張られ、時々雛壇のような段が出て来たり、1ヶ所奈落があるくらいのほんとにシンプルな舞台でした。 舞台にはいっぱいいっぱい傷がついてました。…使いまわしてますね?(笑)
そして、内容はといえば…(T△T) 足りないものが多いと感じる舞台でした。
ハムレット(市村さん)…若さ。(泣笑) どうしようもないことだとわかってます! それに、相変わらず市村さんはお上手でした! 私は市村さんが好きです! …でも、ハムレットにはちょっと…(><)と思いました。 ハムレットには若さゆえの不安定さがあって欲しかった。市村さんは…いろいろなところに目端がきく気のきく人だからそれゆえの鈍感さを持ち合せていないのです。ハムレットにはそういう要素が不可欠だと思いました。 でも…衣装で会場の手すりを拭いてゆく市村さんはとってもお茶目で…愛すべき人でした。それだけに、役のミスマッチが残念なのかもしれません。 今回、台詞が早口で…市村さんであっても聞き取りづらい部分もありました。 なにせ、台詞の量も多いですしね…。 (気になる方は原作本などでチェックしてみてください)
…その2に続く
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