『ジキル&ハイド』…ムズカシイ題材だから、よほどの力量のある役者さんじゃないとかなりつらいものがあるのでは…と思ってましたが、演出家が…私にとっては鬼門の『や』のつくあの方だから(苦笑)そんなに期待はしてませんでしたが、翻訳は高平さんだし、思ったよりも面白かったです。 やっぱり翻訳ミュージカルは安心して見れますね!(^^)
鹿賀さんのイメージって『料理の鉄人』とか『タイムショック』とかのインパクトが強くって(笑)『ジキル&ハイド』も色モノ度が高そうだとか思ってましたが、まあその心配だけは免れました。(^^; 鹿賀さん…今でこそ、そういうイメージが強いですがこの舞台を見て久々にかっこよかったんだと思い出しました。(笑) たとえオジサンになってしまったとしても、舞台映えする長身はいいですね! 四季にいただけあって姿勢がとても綺麗ですもの!! …って言っても私が憶えている鹿賀さんのカッコよかった頃というのは2時間ドラマの、探偵役だったり結婚詐欺師だったりした時だったんですけど。(^^;
まぁ、それはともかくとして…演技はどうだったかといえば、衣装やメイクの力を借りて演じ分けるのではなく、髪の乱れや顔つきだけで演じ分けなくてはいけないからさぞかし大変だったことと思います。 でも、それだけにジキル博士からハイド氏に変った時の豹変ぶりが面白かったです。 鹿賀さん…何だかジキル博士よりもハイド氏の時の方がノッてた気がします。 キャラクター的に自分がハイド氏に共感しやすかったということもあるのかな…? 好きな場面はマルシアさん扮する娼婦を口説いているところ。(…いや、正確には殺してしまうところなんですけど…(^^;) マルシアさんをコートの中に抱き込んで歌うシーンは色っぽかったです。 マルシアさんもTVのイメージがあって『喧しい人』というイメージがあったんですけど、初めて間近でみたマルシアさんはやはり美人でした。 ロンドン一の美女…といわれていた茂森あゆみさんよりも美人だと思った。(^^; 役としては茂森さんの方が美味しい役なんですけどね、インパクトのあるのはマルシアさんでした。(苦笑) そして、演技はあまりお上手じゃないな…と思ったんですが、歌声はよかったです。すごく色っぽい声ですね〜。艶があるというか…観たのが昼の部だったせいか第一部の登場シーンではではやや精彩に欠けるかな…と思ったんですが、場を重ねてゆくにつれてどんどん艶やかな声になってゆくのです。 夜の部で観た方がよかったかなぁ…。
あと何か割り切れないものを感じたのが…アンサンブルの人…。 舞台を観るまで誰が出てるんだか知りませんでした!! 出演すると知ってたのは鹿賀さんとマルシアさんと茂森あゆみさんと段田さん…そのくらいかしら。 だから禅ちゃんが出てるのも、林さんが出てるのも、飯田さんが出てるのも、全然!全く知りませんでした!! …東宝ミュージカルのこういうところが嫌い。(T^T) 禅ちゃんや林さんが出てるのならもっと張りきってチケット取りをしてたよ…。 (今回、チケットを買ったのは発売日を過ぎてから…友の会で申しこんだりもしてなかったのでした。) 私は、アンサンブルがいいか悪いかで舞台の水準がぐっと違ってくるものだと思っている!! だから、主役の人が話題性のある人でも、アンサンブルがスカかも…と判断した場合は観ないのです。 …て、ここまで書いて禅ちゃんや林さんをアンサンブルに入れていいものかどうか、悩んでしまった。(^^; 私が一番失礼かもしれない…。(沈没)
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