Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2002年03月17日(日) 『イシマツ〜踊る東海道』

…ふと、思いました。
『楽しい』と『素晴らしい』は比例しないものだということを。
そして、『好き』と『上手』も1本の道でつながっているものではないのだということを学びました。

『イシマツ』について…
「面白かった?」と聞かれたならば私は躊躇いなく答えるでしょう。

「面白かった!」(^^)…と。

しかし、それはB級ならではの面白さでした。
(※ 世の中のB級と呼ばれているものを馬鹿にしているわけではありません。B級ホラーとか、B級コメディとか割と好きな部類です。)

稽古を観ていたぶん、知識も空気も知っていたわけですからその時から思ってました…というか、チラシを見た時点でもうB級の香りが…その時から覚悟はしてたんです。(笑)

『これはB級だ!』…って。(^^;

ただ、B級といいながらも面白い役者さんの揃え方だと思ったから観に行った訳です。
好きなあの方に会いに…と言ったほうが正しいですか?
舞台として上手く化ける可能性も考えず、ただ何も考えずに笑い飛ばせたらいいな…と思って。それでいいと思ってました。
だから、今回ははらはらどきどきの過度の期待や失望とは無縁でした。
人生において、偶にはそれも大切なことです。

で、舞台の様子はというと…
幕が上がって黒い着物に身を包んだ総髪姿の岡さんの姿を見た瞬間、息が止まりました。

『舫 鬼九郎だーーっ!!(*^^*)』…って。(笑)

…ここでそんなことを叫んでみても、きっと誰もわかってくれないけど。
もうそれだけでいいやって…マジに思いました。
しかし、思い出したのはタナボタでやってらしたドラキュラ。
共通点は黒の衣装ってことと鋭い眼光…冷たい温度の眼差しがいいですね。

京本さんの着物姿もとても色っぽくて素敵でした。
男の人の着物姿で、あれだけの色気で魅せることができるのは天与の才能というべきでしょうか。ただ…連日の舞台で声が嗄れちゃってて…なんか痛々しい。
音楽劇なんだから、もうちょっと声を大事にしててよ。まあ、TVの人じゃしょうがないの…?
(;_;)
だからある意味…舞台稽古を見学した時の方がよかったですね。きっと、稽古の方がベスト…。

赤井さんは…演技からもっとがんばろうよ。(^^;って言わずにはいられない。
素のままに近いキャラクターに作ってあったので、役はいいんですが…棒読みに近いし、立ち姿が綺麗じゃないし…学芸会に毛を3本プラスというところでした。

斎藤暁さんが登場した時、トランペットで『必殺』のテーマを吹いてくれましたが…何かが違う!
上がるべきところを下がっちゃってるから妙に物悲しい音になってました。
出演されてた京本さんは拘りがあるらしく、『やるんならちゃんとやれよ!』てなカンジで舞台中央へと斎藤さんを引張ってきてリトライ!
…放送当時、『必殺』シリーズは結構好きだったな…なんてことを思い出してました。当時は小学生でしたが、『必殺』を見てるのってどうなんでしょう。(^^;
や、でも鬼九郎読んでるくらいだし…時代劇とかも好きなんですよ…。(小声)

それにしても、ひずるさん……(^^;……相変わらず素敵なお声で気風のいい狸(笑)の姐さんをやってらっしゃいましたが……『風〜』のときよりまた一段とふくよかになってらっしゃいませんでした!?ヅカ時代から比べると…(推定)57cmのほっそりウエストが…1○cm増えてらっしゃいました〜。(爆)
ちょこっとショックでしたが、ごめんなさい!私は今のひずるさんのお声のほうが好きです。以前よりも低音が綺麗に響くようになったように感じるので。

まあ、個別に言いたいところはそんなところで…全体的にどんなだったかというと…
痛っ!痒っ!寒っ!(>_<)
で纏まります。(苦笑)
書き割りのセットもどうかと思うけど、褌姿なのに、白のアンダーウェアをつけているとか、腹筋が割れてないとか(笑)、京本さんの真白な足は地の色だったとか…(^^;…あげればキリがないんですが、舞台を構成する何もかもが中途半端!人情ものにしても痛快娯楽ものにしてもレビューにしても中途半端で消化不良。
盛りだくさんな内容を詰め込もうとしてすべってました。
風呂敷を広げすぎて、おまけに中身を詰め込みすぎて、途中でいろいろなものを落してきた…そんな感じなのです。

音楽もロックだったり、ゲームミュージックだったり…演歌を観たい訳じゃないんですがもうちょっと路線を統一したほうがよかったんじゃないでしょうか。
観終ってからも覚えている曲って…心に残ってる曲って…残念ながらないですね。

だからこそ、B級の烙印をあえて押す。
まあ、そんな舞台でした。
でも、楽しかった。(笑)


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