交差点の風景

自分の住んでいる町は、異常に自転車が多い。
信号待ちで、自転車が歩道をはみ出すほど溜まる光景なんて生まれてこの方見た事無かった。
それも結構広い歩道で。
車にとっちゃあ嫌な地域だろうなあ(^^;
とか言いながらちゃっかり自分も自転車だったりする。
それもこれも公共交通機関が不便すぎるからだろう。

そんな自転車渋滞の発生する、ある交差点での出来事。

信号待ち。
横断歩道前、先頭に陣取った私の周りには長々と自転車の列。横も後ろもね。
長い間隔の信号なのでぼけーっと待っているわたしのやや後ろ方面から、妙な音が聞こえた。
「ギチチチ〜〜〜」
反射的に音の発生したあたりを振り返ると、一台の自転車が一生懸命ブレーキをかけて止まるところだった。
「ああ、ブレーキか」と自分で納得し、顔を前に戻したとき、またあの音が聞こえたのだ。
「ギチチッチチョ〜」
・・・・。
なにかおかしい。
この音はなんだ。
一瞬頭のなかに、ある思いがよぎった。
何か聞いた事があるような・・。いや、まさかそんなはずないよな。
とかほんのコンマ数秒考えたか考えなかったかの後、今度はさっきより深く後ろを振り返ってみた。
ギョッ!
まさに「ギョッ!」って感じ!
私のすぐ後ろに並んでいる自転車のハンドルに、でっかい緑色のオウム(or巨大インコ)がガンとばしながら生で乗っていたのだ。
「ギチョチョ〜」はそのオウムの鳴き声だった。
自転車の主はおじさん。
いかにもオウムを乗せて走っているのが似合うおじさんでした。
つまり、ちょっとヤバ系〜。
私はといえば、いつオウムに背中を刺されるか、怯えながら信号待ちを続けましたとさ。
2002年07月08日(月)

Solfeggio〜レッスンで感じたことを。 / ちるるん。

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