純クレ

『純情クレイジーフルーツ』というマンガを知っているか?
学生時代にはまったマンガだ。
分類はスクールコメディとでも言えばいいのかな。
私は「純クレ」と呼んでいた。
作者は松苗あけみさんで、今もバリバリで現役の漫画家さんです。
先日も「恋愛内科25時」という彼女の作品がドラマ化されておりました。
(キャスティングに難ありで、吉川ひなのがやっぱりバカヘタだったので見るのやめた。)

<ココより先、読み手の既知を前提に進めます。>

このマンガで私が一番印象に残っておるのは、何より
花椿君
であります。
ストーリーより何より、記憶の中に焼き付いて離れない花椿君の「変態」さ。
今でいうと、ぷちストーカー

男子校に在学。
通常形態では、エリートで誰からも尊敬され、倒錯的で硬派な男も、
実子(女)の匂いを嗅ぐと変態になる
性衝動が抑えられなくなり、イノシシのごとく獣になって暴れまくる。

そして誰も彼を止められない。

止められるのは実子だけ。
しかし、決して生産的な解決でなく一時しのぎにすぎないのがまた良かった。
だから同じ事が何度も繰り返されるってわけね。

修学旅行編が最も彼の変態度がクローズアップされており、是非万人に読んで貰いたいところだ。

熊本・阿蘇の草千里で馬にまたがり、実子を追いかけて疾走する様は、まさしく最高と称するに値する変態さ加減であった。
(「埴輪になりすまして待ち伏せ」というパターンもあった。これも怖いくらい変態。)



このマンガを最後に読んでからもうどれくらい時がたってしまったのか見当も付かないが、これだけのことを思い出せるんだから、当時の私にとっていかにショッキングなマンガだったかが伺えるってもんよ。
主人公は決して「花椿君」ではなく、女子4人で、彼女たちはそれぞれの個性があり、それがまた実に現実っぽい設定だった。
根性曲がった友情劇を演じるときもままあったが、またソレが妙にリアルで、自分を見せられるみたいなイヤ〜な気分も味わった。

今思うと、なんで大人があんなに女子高生の気持ちや行動をリアルに描けるのか、不思議で仕方ない。
つくづく、小説にしろマンガにしろ、創作活動をする人ってーのは、特別な目をもっているんだと深く感心してしまったのであった。
2005年06月13日(月)

Solfeggio〜レッスンで感じたことを。 / ちるるん。

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