私はあります。

アメリカで暮らしている時です。
一度は警官、もう一度はおじいちゃん。

一度目は一時停止をしなかったってことで警官につかまった時。
サイレンで止まれの合図をした後
若くて素敵な警官は拳銃に手をかけて私の車に近づいてきました。

もうパニック。
警官に言われる前に「免許証はどこ〜」とガサガサしてたら
撃たれると聞いてたので(嘘だと思うけど）
頭はパニックだけど何もせず車の窓を開けました。

免許証と州の許可証みたいなのと車の保険証を出せ！といわれたのね。
手が震えて出せないのよ。ぶるぶる震えて・・・手に力が入らない。

車の外に出されて
どうしてつかまったのかと言う説明をしてくれたのだけど
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・と言うしかないわなぁ。
そこで一時停止しなかったのは確かだから。
最悪の日だ・・。点数はいくら引かれるのか？
アメリカで車に乗れなくなったら生活できんぜ・・・
などと考えていたら・・あんた・・・

今日は許したる！と突然言ってくれたのです。
今度したらあかんけど今回だけは見逃したるって。

地獄から天国へ。
一気に舞い上がった私はめちゃ興奮。
鼻息荒く、私の車に手を置いていた彼の手をとり、握り締め
「ありがとうーーーーーー」
ついでの勢いで彼を強く抱きしめました。

驚く彼。笑うしかない彼だったわ。あははっ。

二度目は高速道路の入り口でトロトロいたおじいちゃんの車に
おかました時。

かなり強く当たったのにおじいちゃんの車（アメ車）は
古かったのでバンパーが妙に強固だったんですわ。
どーもなかったんです。
おじいちゃんが降りて来て、ニッコリ笑って親指をだして
「何の心配もないよ〜」って言ってくれた瞬間。
抱きしめてましたね。おじいちゃんを。激しく。

もう自分が何をしているのかわからん状態なんでしょうなぁ。

でもよかったです。それを許してくれる国で。
日本でしたらぶん殴られるかも・・・ね。

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