ふうこの日記
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駐車場で車を出す。 私はあせっていたのです! あと5分でプラス300円になる。2時間超えになるのです。
急いで精算所に。 先客がおりました。60歳ぐらいの小柄なおじさん。 なんと、そのおじさんは小銭を 5センチ角の小さな小さな小銭入れから10円取り出して入れ、 取り出しては入れ、を繰り返していました。 私が行った時点では220円。
最初にぱーーーーと、手のひらにでも小銭を全部出して次々入れんかい! ぼけぇ〜〜〜〜!! と言いたかったのですが、私・・・あのぉ、レディですから。
なかなか終わりません。 そのおじさんは1回10円をとり出すにも時間がかかる。 ゴソゴソとその小銭入れに指を突っ込んでからが長い。
そんな小さい小銭入れに入れとくからあかんのや! 20センチぐらいの財布に入れとけ! おらおら、つまみ方知ってるのか!人差し指と親指でつかむんやでぇ! まさか、中指と人差し指でつかんでないんやろなぁ〜。おっさん!
と、思いながらおじさんの哀愁に満ちた背中を見つめていました。
ところが・・・ おじさん、途中で小銭では足らん!!と言うことに気がつき。 すべて返却。じゃらじゃら。
おもむろに1000円札を出して、札の差し込み口に入れようとしてます。 でも、入れようとしているのは清算の機械の本体と札入れの部品の隙間。 隙間やで・・・・。
さすがに言ってあげなくては・・・。 このままでは札はいつまでたっても吸い込まれない。明日になっても無理だ。 言おう!と決意した瞬間に、おじさんは自ら気がつきました。
ほっ!としたのも束の間。 今度は札が嫌われて何度入れても入れても「いやぁーーー!」と戻ってくる。 おじさんの手が震えている・・・・。 焦りや怒り、様々な感情が手を震えさせているのだろう。 震えるから余計に札が入らなくなって・・・。
あまりにもなので 「札が古いからかもしれませんよ」と声をかけ、比較的新しい 札と交換したあげた。札は1回で吸い込まれて行った。
そして、私は・・・プラス300円払いました。
帰りの車の中で、 都会に行った時、自動改札機に切符が吸い込まれる瞬間の 怖さを思い出していた・・・。 あの吸い込む速さは田舎にはない。異常な速さだ。 切符を入れる直前にいつも思う・・・ 「まちがってないよ・・・ね・・・」 その思いが解決しないうちに凄い勢いでぶん取られる気がするんだよな。
おじさんも必死だったんだろう。 ぼけぇ〜〜〜なんて思って悪かったなぁ・・・ でも、小銭は最初に全部出して次々入れる方がやっぱりいいと思います。
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