ふうこの日記
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2004年07月06日(火) ブラザーフット(ネタバレあり)

見てきました。息子と二人で。
小学高学年とはいえ、内容がわかりにくいかも…
と思い、途中、途中で解説を加えながら。

ええとねぇ…感想は公開中ということもあり
あまり詳しくは書きませんが、少々のネタバレがあります。
これから見られる方は気をつけて。

******************
完全に「戦争映画」です。
感動を呼ぶのは「兄弟愛」のみ。
後は戦闘シーン。残酷でグロテスクで吐き気を催すぐらいの生々しさ。
そんなシーンが全体の70%ぐらいあるんですわ・・・。
実はコーヒーとポテトフライを持って入ってたのですが
見ていたら食欲が減退するぐらいの気持ち悪さ。
静かなシーンで突然発砲や砲撃が始まることも多く
正直、2度ほどビクッ!と体がなりました。

安物のホラー映画よりも怖いしグロテスクで驚けます(笑)

綺麗に撮ろうとしてないのはいいと思うんですよ。
生々しさっていうのもアメリカや日本の映画にはない異質なもので
私は好きかな。
作られたものって感じがしなかったんですわ。戦争映画のドキュメントを
見ている気がして・・・。
気持ち悪くなるというにはリアルに映ってることの証拠。
この映画の監督は砲弾や発砲で飛び散る土や石を撮るのが好きなのかなぁ(笑)

と書きましたが、感動もあるんです(笑)
弟を想う兄の深い愛。すごいです。
弟役のウォンビンの顔立ちが爽やかなのが、唯一この映画の救いですよ。
兄役のチャン・ドンゴンは充分コテコテの顔立ちなので、
この戦争映画にすんなりなじんでいた気が(笑)

3回ぐらい泣けました。
一番泣いたのは・・・
兄の最後。弟が韓国軍に無事帰れるように、北朝鮮軍に向かって砲撃する所。
弟と婚約者を韓国軍に殺されたと思い込んだ兄が、北朝鮮の隊長になって
韓国軍と戦う姿は痛々しかったなぁ・・・。
同じ民族なのにね…

変な感情なんだけど、映像が映されているほう側に気持ちが行っちゃう。
兄弟が韓国軍にいるときは韓国へ気持ちが行く。
兄が北朝鮮軍に行って韓国軍から空爆されると北朝鮮の方を
かわいそうだと思ってしまった・・・。

セリフのなかに
「日本とは国のために戦った。でも今度は何のために戦うのか!」
と言う風なのがあり・・・。
胸に迫るものがありましたよ。
共産主義とかアメリカや中国の関係。考えさせられることばかりです。

兄の婚約者が「松たかこ」に似てた(笑)
戦争映画だからしょうがないのかもしれないけど、
描かれている女は健気で一途で可憐。
男尊女卑ぽいのは日本と同じですね・・・。いややわぁ〜〜。
女は耐えて待つもの?
50年以上前の話だからかなぁ。

この婚約者。アカの疑いをかけられて殺されてしまうのですが・・・。
普通、殺されるシーンだけで終わりでしょう。
この映画では殺された後、死体を放り込む穴にイチ、二、サン、と勢いよく
放り込まれるシーンも穴側から(笑)撮ってるの。
女の子なのに(笑)容赦ない感じが・・・いい。

なんか、韓国映画いいです・・・。
日本映画も頑張って欲しいなぁ・・・。
スマヲタの私はハットリくんのチラシをゲット!
「行かなければ!」と決意も新たに・・・。

帰りの車のなかで、息子が「あれほんとの話?」と顔色悪く。
「映画だからねぇ・・・。お母さんも胸がムカムカして気分悪い」
せっかくのポテト(大)二つをほとんど食べれなかったのが・・・一番くやしい。






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