ふうこの日記
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2004年10月28日(木) 2046(ネタバレあり)

2046を見てきました。
ネタバレをたくさんします。
気になる人は読まないで下さい

↓ここから

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映画通でも何でもない私。
カーウァイ監督の映画を見るのも初めて。
ついでに中国映画もほとんど見た事がなく、女優の名前と顔が一致しない
(名前は知っているけど(ニュースで)顔ははっきりしない)
そんな状態…。
単に、木村拓哉が映画に出てるので見に行こうぜ!と張りきって見に行った…スマファン。
そうです!
今回の映画の場合は、最悪の結果をもたらすと予想されるやつだったわけです。
カーウァイ監督の世界も過去に撮った映画も知らないので、正直いうと
「????」マークいっぱいの映画でした。
まず、ストーリーが過去、現在、未来とバラバラに飛ぶので、ついていけなかったです。
後半はストーリーを追うのは辞めました。諦めたのです。
この映画は物語の流れより情感的なことを大事にしているんだろう!!
と自分を納得させたんです。
後半になったら、自分のバカな頭では整理が出来なくなったから…と言ってもよい(笑)

2046という映画だから2046年の話が中心に展開すると思っていたのに、
いつまでたっても2046年に行かない!(大笑)
この映画の題名は「1966」でもいいし…1967でも1968年でもよし。
映画作りながらカーウァイ監督、訳わからんようになったんだろうか?
おもいつきで撮影する監督なのかなぁ?ひらめきとか…ビビビッ…。
こりゃ、木村も変になりそうになると思うわ!!…と記者会見の言葉が思い出されて納得。
たっくん、切れずによく頑張ったと思う、思う。

女優達はよく似た顔。
初めて中国系の女優を見た私は、区別さえ付かず。
帰ってきて公式HPで顔を確かめました(笑)

でも、苦手な映画か?と言われると…嫌いではなかったですね。
トニーレオンは大人で色気があり素晴らしい俳優だと思いました。
たたずまいから違うね…。

この映画を一言で言うと
トニーレオンが演じるチャウと様々な関係持つ女達との愛の話。
愛していても成就できない愛。過去の愛に縛られ、傷つきながらも
また新しい人を愛してしまう…。
人は誰でも過去の愛を胸に秘めながら生き続ける…。
「一生続く愛はない」(このセリフにはグサッときたなぁ(笑)

いろんな女との絡みが描かれているが、惹かれたのは、やはり2046号室に住む
バイ・リン(チャン・ツィイー)との刹那的な愛でした。
彼は肉体のみの関係を望み、最初のSEXのあと、お金を差し出す。
200ドル。顔色をかえる女。でも、勝気に言い返す。
「まけてあげる、10ドルでいいから。これからも同じでいいわよ」

その10ドルをベットの下の箱にためていく彼女。

そして、行き着く先はお決まりのコース。
「女を抱くのに飽きていく男。本気になっていく女」

別れる二人。

最後にバイ・リンがやつれた姿でチャウの前に現れ、
シンガポール行きの旅券を用意してくれたチャウに封筒入りのお金を渡す。
「色々お世話になったわね、これ航空運賃代」
「こんな大金どうしたんだ」
知り合いの男と寝て(多分)もらった5000ドル。
「これはお前のものだ、借金のことは気にするな」
「やさしいのね…」

「ここの食事代を出すから」という彼女。
「今まで本当によくしてもらったんだもの・・・」
封筒に入っていたお金を取り出して、全額食事代としてチャウに渡して去っていく。

ここのシーンだけど、
封筒に入っていたお金じゃなくて、
それまでSEXするたびに貰っていた10ドル札をまとめて渡した方がよかったと思うのだが(笑)
映画を見たときは「あっ、10ドル札を渡したんだ!!」と思ったんだが、
帰って冷静に考えてみると、封筒の中のお金を渡したと考えるのが普通かな?と。

一番しっかりと描かれていたのが、このバイ・リンとの愛だな。
官能シーンもこの人だけはちゃんとあり(笑)
胸も見せないんだけど、カット割りは綺麗。
何回もあったので隣の席の友人が「ポルノ映画か!」と大声で怒っていた。
(ポルノ映画よりかは美しいんですけどね)

木村拓哉の恋人役のフェイウォンは一途にたっくんだけを思い続ける。
気が変になリ入院するぐらい。
彼女が独り言で練習する日本語は可愛かった。
そのフェイウォンが演じるジンウェンに次第に惹かれて行くチャウ。
バイ・リンとは違って精神的な部分での愛。
プラトニックで終わる恋。

恋はタイミングが大事。早くても遅くてもだめだ(チャウのセリフ)

2047の小説の部分(つまり列車の中)。アンドロイドのジンウェンに向かって言う。
「君に教えたい秘密があるんだ。俺と一緒に行かないか?」
それは木村が日本に帰るとき、恋人のジンウェンに言った言葉。
小説の中のアンドロイドは返事をしない。
そう…、木村の体だけを借りたチャウが言っても無駄だ。
ジンウェンの気持ちは日本のビジネスマン(木村)自身に100%ある。
木村拓哉本人から発せられる言葉じゃないとアンドロイドの心は動かない。
(見てない方は意味わからんと思う(笑)、見てもほとんどわからないんだけどね(大笑)ただ、そういうのを言いたかったのかなぁ〜と思うだけ)

監督はこの
「君に教えたい秘密があるんだ。俺と一緒に行かないか」
これだけを言わせるために、木村拓哉を起用したんじゃないのかなぁ。
中国語ではなくて日本語で日本人に言わせたい!!
そんな気がしてしょうがない。
木村拓哉じゃないと!!とは思わないけど、
この映画の雰囲気に彼はすんなり溶け込んでいると思った。

こうして書いてるとなんでもない映画のように思えるかもしれない。
実際は頭がナルト…。
意味わからない状態になりかけ、なりかけると眠くなるので、自分を叱咤激励しながら何とか最後まで見ました(笑)
今でもわからない部分はいっぱいあります。
でも追求はしても無駄でしょうなぁ…。
二度、三度と見て初めてわかる部分が出てくるのかもしれませんが、
永遠にわからないところも多そうだ。


それにしてもトニーレオンはカッコイイ。
あんな男好きだなぁ。女たらしで自堕落な男。
木村拓哉もよかったけど、
やっぱ、主演やね。
主演の男はええ思いするなぁ〜〜。

女優たちもすごい迫力があった。綺麗な人たちだねぇ…。

P.S チャン・ツィイーは顔がマルシアに似てると思うんだけど。
  謎めいたギャンブラーのコン・リーは山口百恵に似てる。























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