鼻くそ駄文日記
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2001年08月17日(金) |
勝者はだれだ(自作詩) |
ブランコの上で おまえを抱いているようだ 揺れるだけ揺れて なにも残らない
この勝負は おまえの負け
支配したのはおれだ おまえは 優秀な奴隷のように 態度をうかがい 喜んで従う
偽りだらけの おれとおまえ いつか裁きが降りるだろう 代償は必ず請求される 許しを乞う権利はない おれたちは 罪を犯しているんだ
はじまってしまえば だれにも止められない 惰性でずるずると はまっていく 深い深い底なし沼 底にあるのは絶望だけ わかっていても ひきずられる
おまえの独房に おれを閉じこめることはできない おまえだって おれの独房に入るわけにはいかない
それでも 冗談めかしたキスが おれを呼んでいるのさ おまえが 特別な存在になっていく そろそろ認めなければならないだろう おれが負けつつあることを
若く見えるがおまえはトシだ 真実は見えない おれとおまえに 真実はない おれたちは ニセモノに酔いしれる
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