鼻くそ駄文日記
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2001年11月04日(日) 見えない灯り(自作詩)

星の見えない都会の空を
しみじみと
眺めてみよう
見えるはずなのに
見えないものを
探す気持ちになるんだ

どうしてと君は言うね
ぼくは何も
答えられない
好きなのに
話したいと
思わないのはなぜだろう

君が求めるぼくと
いまのぼくとのギャップが
大きすぎるんだな
君の理想はぼくじゃない
君が求めているのは
ぼくじゃない

あの場所にカシオペアが
たしかに
あるはずさ
ぼくの目に写る
暗闇の奥に
星は輝いているんだ

真昼にも星が見えないね
太陽が
明るすぎるから
輝くことばかり
考えているうちに
見落としたものは多いだろう

君は都合良く
便利なぼくを作ってしまう
ナチュラルな月より
人工の灯りが好みなのかな
ぼくは自分のことなんか
作れやしない

ぼくは何かの代わりに
なりたくないんだ


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