鼻くそ駄文日記
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きっと 君を好きになってしまいました 話しているうちに だんだんと いま君を思い出すと 胸の奥が じんじんと
いったいぼくは 君の何を 好きになってしまったんでしょうか 普通に考えれば 顔ですか でも どんなに記憶の引き出しを ひっぱりだしても 君の顔は思い出せないんです 君の細い指 くびれた手首 手入れされた長い足 そんなパーツはいくらでも 思い出せるのに 君の顔は思い出せないんです
いつもそうだ ぼくは好きになった人の顔を 憶えていない 恥ずかしくて 憶えるほど熱心に 見ることができないんだな
いったいぼくは 君の何を 好きになったんでしょう たかが顔だけで 人は人を好きになるんでしょうか
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