鼻くそ駄文日記
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ぼるぶるぼる 携帯電話のバイブが震える 着信表示は君の名前 天を見上げて ため息が出た はあー
さあて 今日の話題は何だろう 君にとっては 重大でも ぼくにとっては 他人事 これから 数時間 ぼくは受話器に 束縛される
そっけなく電話を切ったら 君は ぼくに 嫌いになったのって訊くよね それが怖くて 電話を切れない 無意味な時間が過ぎていく
せめて声だけでも 一緒にいたいと思うの 贅沢かしら 君はそう言うね 誰にも束縛されないのが 贅沢な時間だと ぼくは思うけど
今日も君の着信が ディスプレイに踊っている 嫌いになったわけじゃないよ だけどぼくは 疲れてしまったんだ
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