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2001年07月24日(火) |
Vamp Showっていったい・・・1 |
よく考えたら、「もっちゃん通い妻」に一番マトモに芝居について書いているが、その後はあまり触れていなかった。「Vamp Show」名残に、もうネタバレもいいだろうし、書かせてね。 「奴らは十年ごとにやってくる」これが、チラシやパンフにも使われてましたね。「通い妻」にも書いたけど、10年前の再演だから。でも、見終わって、来年もやってきてくれ!という思いと、10年後にまた会いましょう、っていう思いと両方あったね。もっちゃん結局6回見たので、「チームスピリッツ」を感じまして、同じメンツで、来年また何かやってよ!って思うくらい、いい感じに役者さんたちが なじんでるのを感じたし、お芝居的には、今回の再演と同じく10年後にまた違う役者で見たら、どうなるのかなぁ、という楽しみもありますね。
「チームスピリッツ」…不思議なのがこれ。5人の陽気な吸血鬼たちは、大学の元落研の仲間。丹下(橋本潤)が、一番おばかな役で、ダダこねさせたら右に出る者無し!なのに、みんなで「爆笑しりとり歌合戦」しようとする時、野田(伊藤俊人)が「こういうのは、チームスピリッツが大事なんだから」というと、島(堺雅人)が、「チームスピリッツって何ですか?」って聞くの。唖然とする中、丹下が「“チームスピリッツ”って、雑誌があるんだよ」「あぁ、なぁんだ、雑誌か」納得しちゃう島くん。 あれれ?島くんも案外おばかなの?かわいい後輩、って役柄を現してるのかもしれないけどね。 オープニングは、車に乗って、コワイ話を披露しあう。これがまた「呪われたバドミントン部」「高校時代に紹介された南野似の女の子と待ち合わせたら、面白い顔の子しかこなくて、すっぽかしかと思ったら、その子の顎にホクロはあった!」みんなで、「こえーー!!」って言ってわくわくしあってる。結局、丹下が、串本大島の、パッチワークの先生の話を大げさにしすぎて車をぶつけたので、駅を探して、いざ列車の旅になる、という導入。これは、日替わりでネタが替わるのが楽しかったりするけど、芝居的にいらないんじゃないの?という意見もあるようだ。でも、後々の展開を考えると、「爆笑しりとり歌合戦」にしても、吸血鬼として生きていくのは、たやすいものじゃない。その日々を 5年、一見ご陽気にやってくるには、こういう風にやってこないと仕方なかったんだろうなぁ、っていう、切なさや、ラストにむかって暴走する物語が、昨日までのあの無駄みたいな毎日が嘘みたいだ、っていうのを浮き彫りにさせるのには、あっていいんじゃないかと、もっちゃんは思う。文句ナシに面白いしさ。
で、言い出しっぺの今回演出のみとなる池田成志が、脚本家・三谷幸喜に依頼したのはジョン・ランディス監督の「狼男アメリカン」みたいなB級ホラー。ばかばかしいけど、切ない、らしい。そういう感じにできてるんじゃないかな。何故、彼らが吸血鬼になったかも含めて。卒業の記念にヨーロッパに落語の武者修行に行った、坂東(佐々木蔵之介)が、ルーマニアで野宿した朝、首筋に痛みが…。どうも血が吸いたいなぁ、と思いつつ、十字架を触ったら、びびっと来て触れない。吸血蝙蝠に吸われたらしい、いかん、映画でも知ってる。吸ったら、そいつにもウツル!と、わかりつつ、日本に帰ってから、我慢できなくて佐竹(河原雅彦)を吸ってしまう。佐竹が丹下を、丹下が野田を、野田が島を。そして5人の吸血鬼は、これ以上蔓延させてはならん!と、献血カーを襲撃して回ることになる。この説明は、あらかじめされるのではなく、芝居の展開の中で、ある登場人物に坂東が説明するのを観客も聞かされるのである。あぁ、坂東、なんで、ロングコートなんだよ?蔵之介さまに似合いすぎ!(劇中、佐竹に「お前コート翻しすぎなんだよ!」とツッコミを入れられる。多分、アドリブ)
つづく
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