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2001年08月09日(木) |
ミスタームーンライト〜月光旅人〜1 |
手元に届いたチケットには、主演クラスの男優が爽やかに笑っている。今時、きちんと劇団が 作っているチケットを手にする事は難しい。(ぴあとかローソンて、どれも同じでアイソないもんね?)どんな物語かと想像した。タイムトラベルものかな?(劇団員の中には、作家からタイトルを聞いて「正義の味方もの」かと思った人も居たらしい。)
劇場に着く。緞帳は既に上がっており、舞台はアンティークな感じの図書館。私の予想は外れた。タイムトラベルではない。思い出がキーポイントになるとはいえ、これは、幽霊ものだった。ある意味、「誰かのために!」という点で、「(正義の)味方もの」の方が近いかも・・・。
観て来たのは劇団キャラメルボックス。劇団広報誌にも書かれた「あの人」こと、上川隆也が、 2年ぶりに立つキャラメルの舞台。チケット入手、か〜なり激戦みたいだったよ。
キャラメルといえばサポーター制度(ファンクラブ)を二段構えでもってたり、オリジナルサントラをいつも作ったり、スカパーで、チャンネル持って、半生中継やったり、多角的経営をしている。でも、観るのは初めて。今まで二の足踏んでたのは、作品名、忘れたけど、以前、テレビで録画中継やってて、劇団名だけは知ってたので興味があって見た。見て驚いた。脚本もシンプルさに欠け、わかりずらく、何よりも「台詞読んでます!」感の強い、俳優陣の下手さにびびってしまった。心には西川浩幸は上手いかも、としか残らなかった。だから、「大地の子」で、上川が有名になってどんどんテレビの人になって、「キャラメルの人」って知って、何で覚えてないんだろ?陸一心、こんなに上手なのに・・・。
このたびは、前情報、劇団内恋愛を成就して、西川と大森美紀子が9月に結婚!というめでたい情報以外は、なーんもなしで観に行った。(だいたい大森ってどんな人だっけ?だったし)だから、結構ドキドキして劇場に行った。
なーんも知らないから、面白かった。まず、前説が。 制作の加藤昌史が、若手役者を引き連れ登場。観劇の注意と、入り・出待ち禁止について、それからグッズのCM。これが、下手な漫才より面白いトーク。特にお気に入りだったのは、「携帯電話は切ってください。」のくだりで、実際にお客に携帯を取り出して確認しましょうタイムを設ける。これはいいと思う。私が行く芝居やコンサート、だいたい9割、1回は鳴るからね。これって「自分は切ったつもりになって忘れてる人」だと善意に解釈したい。ルール守ってない人とは思いたくない。でも、実際はメイワクだし、本人一番バツ悪いと思う。いいと思うよ、だから。 しかも、何が気に入ったって、BGMに♪携帯電話はやめって〜♪って、曲が流れたんだよ。加藤は音楽監督でもあるんだけど、またこれを500円で販売してたんだ。あぁ、これを買わなかったことを今も悔やんでいるもっちゃん。 で、アンコールも、座長格の人が、「本日はご来場ありがとうございました」って挨拶するのには出会う。例えば「七人ぐらいの兵士」の時の生瀬勝久のように「さんまさんとの冗談がえらいことになりました」と、エピソードを紹介してくれる場合もある。キャラメルは、日直制らしい。お礼と、もう 一度、連絡事項(出待ち禁止)を話すほか、まるで1分間トークみたいに個性あるトークをしてた。本編のムードに浸れなーい、と言う人もいるかもしれない。でも、中々、面白いから、キャラメル色として続けてって欲しい。なんだか、本当にアットホームな感じのする劇団で、だから、上川もキャラメルに帰ってきて、伸び伸び芝居できるのかもしれない。若手を育てながら、ベテランもいつ帰ってきてもやれるっていうのが、いい感じなんじゃないかと思う。だから、キャラメルは固定ファンが、本当の意味で固定しているのかもしれない、と思った。
そして、キャラメルボックスは、実は「天空の城ラピュタ」をやりたくて作られた劇団だったのでした。 ふーん、そうか、それでちょっとファンタジックなつくりになっているのか・・・。図書館の舞台美術も、よくつくったなぁ、でも、下手、3階まであるってのは、やりすぎちゃうかぁ、役者しんどいんちゃう?という感じの、ちょっと「インディアナジョーンズ」のヴェネツィアの図書館を思い出させる、固定セット(どんなんや)。中央には大きな床から天井までのガラス。そこに大きな満月がうかびあがる。とても美しいファンタジックな舞台美術・・・。よかった。
ストーリーにはほぼ触れないまま、またもや、つづく・・・・
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