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2001年09月21日(金) |
「踊る大ソウル線」と「イタリア通」 |
目の前に提示されてしまうと、「べた」な感じもするのだけど、思いついた人、えらい!好きです。こういうの。「踊る大捜査線」が、「踊る大ソウル線」になちゃうのうね。遊びだね。いいね、こういうの。
私は「ラブストーリーは突然に」を見て、はまった人間だけど、どうも織田裕二は、苦手。今も多分、配役によっては「え?なんで?」と思うかもしれない。だから、「踊る大捜査線」見てなかった。でもね、映画になったでしょ?あれにKYON2(小泉今日子)が出てて、CMで、ちょうど、歯列矯正具をつけた歯を「にっ!」とやって、不気味に笑うとこを使ってて、そのKYON2が見たくてね。(私はKYON2が好き)テレビで放送された時、見たのよ。KYON2はレクター教授のパロかもしれないけど、とっても危ないけど、キュートで、大好き。それ以上に、おいおい、そうか、深津ちゃん出てたんだ。佐戸井けん太さん出てたんだ。いやだ・・・おもしろいかも。それで、再放送見たのさ。あ、なんだ、面白い。この織田裕二いいやん。青島君。いいやん。だから「ロケット・ボーイ」も見ました。 え?いや、そんな話じゃなくて、青島君は世界陸上に休暇を取って行ってるということで、出てなかったけど、ソウルに6人。つまり、7人休暇を取ってる状態・・・いいのか?湾岸署?犯人がソウルに高飛びしたので捜査に3人行かせて、ガセネタってわかったから、「これは休暇の個人旅行ってことで、楽しんできなさい。」って言った署長たち3人が、ただ券でソウル行って。変なおじさんたちだ。おかしいんだけど。いいのか?湾岸署。
観光ガイド番組って色々あるけど、クイズだったり、泣かせだったり、冒険だったり、あんまりドラマとタイアップ(?)してるのってないと思うので、いいんじゃないかと思った。ドラマの中で観光に行った先で、殺人事件に巻き込まれるというのはあるけどね。あれは、まぁ、本人達は、観光目的で行ってるから、観光地がテロップ入りで挿入されても、しゃーないか、と思える。すっごくわざとらしく、観光地がうつるというか、背景にあるのはね、おいおい、そことさっきの場所は、遠いぞ。そんな不自然なルートのデートはないだろう、とか捜索はないだろう、とか思ってしまうからね。 いっそのこと、ドラマの設定の役で、観光ガイドしましょう、っていうの「踊る大捜査線」メンバーだったから、強引に成り立ったところもあるかなぁと、思いつつ。中途半端といえば、中途半端。もっと、面白くできたんじゃないかなぁ、と、期待が先行してたからね。でも、ま、いいか。すみれさんな深津ちゃんが見れたし、佐戸井さんもナレーションしたりして、無理ない範囲の観光もので楽しめました。めっちゃおもろい、とこまでいかなかったけどね。「あり」だな、と、もう、タイトルで。
その点、日本におけるイタリア年だとかで「イタリア通」というイタリアの4都市を紹介する番組があったのをご存知かしら?あれは、いかしてた。毎回、笑わせていただきました。あんなでいいのか?と、こっちが心配になるほど、ふざけてた。堤真一が小雪と新婚旅行先に選んだイタリアで、まず、ローマね。間違ったうんちくを彼女に披露して、まわりのイタリア人にげらげら笑われる。「恥をかかせないで!」って、小雪にぶたれたあげく捨てられる。だいたい、日本語で話してたら普通そんな全員にわかられないって!そんなことくらいで、小雪も、捨てるって、新婚さんざんしょ?大げさなんだから・・・。しかし、打ちひしがれる堤の前に「自称イタリア人」江守徹が派手ないでたちで更に大げさに登場する。 「君の選択は二つに一つ。ローマについて勉強するか、彼女と別れるか?」もちろん彼は前者を取る。「それではこれから45分で、君はローマのほぼ全てを知ることになる。」と、何かにつけて「我々イタリア人は」と、頭につけて説明する江守。これは、いい。あぁ、ありえないほど、おかしい。45分で、スペイン広場からルビコン川まで行って帰って来れないってば!そんな矛盾も、吹き飛ばされるというか、「あり?」って思える、江守の摩訶不思議さが、私を4夜連続くぎづけにした。おかしい、堤が目的だったのに・・・。 ローマでは、コロッセオの前まで行きながら、「ここ、世界遺産でやってました」とか、堤が入れると思って言うと「じゃ」って、素通りするし、有名どころも当然入ってくるんだけど、紹介のセレクトがよかったとも思う。それぞれキーパーソンがいるんだけどね。ジュリアス・シーザーのローマ。マルコ・ポーロのヴェネツィア。レオナルド・ダ・ヴィンチのフィレンツェ。ジュゼッペ・ヴェルディのミラノ。街の成り立ち、歴史をその人物を要として紹介していく。 で、番組終盤「これで君もローマ通だ。彼女を迎えに行きなさい。黄金の翼に乗って。」と「自称イタリア人」江守に促され、ハンサムなのにおばかな顔をした堤真一がホテルに着くと、小雪はチェックアウトした後。そして、次の街へ追いかけていく。また、うんちくを・・・。お約束どおりが4都市で続く。役はあるんだけど、物語は3人の登場人物には、ほぼなくて、物語は都市そのもの。でも、今までも役をかぶって紹介していくっていうの、あったと思うけど、ここまでおばかな作りにしながら、いい感じで都市のポイントおさえて紹介していくのは、見たことなかったから、楽しかった。イタリアも各都市に歴史があるので「ナポリ通」とか、もっと続けて欲しいくらい。思い出し笑いができる。 愛すべき「自称イタリア人」江守。江守がいるのなら、更に行きたいよ、イタリア。
追記:「黄金の翼に乗って」は、ヴェルディの曲で、毎回エンディングに流れてた。イタリアの国家統一の気運をあげた曲だったそうで、私はそういうことは知らなかったので、お勉強になった。私が知ってたのはナナ・ムスクーリの歌うスペイン語バージョンだったのだけど、美しい曲。登場人物のおばかさとの反比例がすごい。笑わせてもらって、美しさだけが余韻に残る。
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