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2001年09月29日(土) 藤木直人@「プラトニック・セックス」テレビ版

 えー、これも原作、読んでません。演出家の方のお話では、原作に忠実というより、親子関係にスポットをあてた感じで描きたいということですが、いやー、藤木直人が見たいがために、見ましたけど、原作読んでみようかなぁと思う程、(買いはしないけど、思いついたら図書館で借りて)飯島愛さんの人生っていうのは、色々あったんだなぁ、と。テレビで見た限りでは、自分がまいてった、たねから始まるので、そうそう、同情ばかりしてらんない、っていうのはあるんだけど、だからかな、原作はどうだろ?

 1話目、直人は、あまり出ないだろうと、気合入れずに見てたから、あまり言えないけど、(実は、全然出てなかったー。)田中好子が母で、彼女が倒れやしないかと、心配になりました。娘が親に反抗して家出して、生死もわからないなんて、普通の親だと、神経磨り減ると思うもの。でも、倒れたのは、会社の経営も抱えていた父・永島敏行だった。ICUに入る父を見つめながらの弟のナレーションが印象的だった。「姉に起こっている事も、ぼくらは知りようがなかったけど、家族におこっていることを姉は何一つ知らなかった。」みたいなこと。彼女は、キャバクラの常連さんとNYに行って、豪遊してたんだよ、その頃。

 彼女が「寄り道」を始めたのは、友達の誘いがきっかけだったと母は思っていて、ある日、彼女がすっかり変わって、「なんとか慶応に受かりました」って、さわやかに通り過ぎるんだよね。その子が元凶だと思ってた母は、現在行方不明のままの娘を思うと、呆然とするしかなかったろうと思う。何が、歯車を狂わせるんだろうね。もちろん、父は少し抑圧的だったかもしれない。会社の運営が大変だと、子供の事は、母にまかせきりで、母は、「いい子」という枠に必死すぎたのかもしれない。

 でも、見ようとしなかったのは自分自身だと、最後には気がつく。「愛が欲しい、愛が欲しい」と、ねだるばかりだった彼女は、いつも彼女が信じた「愛」に裏切られ、逃げられ、もしくは最初から手に入らず、でも、逃げていただけで、それは、父の背中に、帰ってくるかもしれないと、誕生日に毎年ケーキを焼きつづけた母に、あった。その姿を見ながら、成長した弟が思う。「勝手に出て行った姉さんの替わりに、僕までぐれやしないかと、小言は増え、それに従うしかなかった。自分を押さえてでも、これ以上両親を心配させるわけにはいかなかったぼくは、ぼくで、大変だったんだよ。」

 でも、さすが、いい男揃えます、とプロデューサーが宣言しただけあって、揃ってたかも。キャバクラで勤めながら、ある日、妻夫木君に会う。彼にも「愛を求め」彼は、応えたいが借金があるという。「売り」をしてまで返したその日。「愛なんて簡単に信じない事」そう書いたメモを残して、彼は逃げた。妻夫木君、今回はひどい役ね。どこまでが演技(役がする演技)かわからない。彼もほんとは、寂しい奴かもしれない。男にも、女にも体を売ってる役。微妙にあってた・・・。
 
 常連と行ったNYで、彼女は、メークアップアーティストを目指す、柏原崇に会う。私はこの役が一番いいんじゃないかと、また、柏原くんにすごくはまってたと思う。出会ったその日1日のできごとなんだけど、二人はセックスするのね。彼女は「愛してしまった」っていうんだけど、彼は「気持ちよかっただけでしょ。愛って求めるばかりじゃなくて、そこにあるものなんじゃないかな?」そこまで言う彼の彼女に会いたがる愛に彼は会わせる。でも、その彼女はレズで、彼女がいて、彼を含め3人でフラットをシェアして住んでるんだよね。「永遠の片想い。そうかもしれないけど、そこに愛はあるよ。彼女の近くにいたい、それが僕の愛。」愛には、それが、とても新鮮な考えに思えた。一瞬の出演だけど、また柏原がするから説得力ある感じだった。私は一番好きな役でしたね。

 そして、我らがフジッキーこと藤木直人登場。ストリートミュージシャンをしながら、花屋でバイトしてる(逆か?)克美(直人)に出会った頃、愛は、AVに出て稼いでいた。「愛も欲しいけど、お金も欲しい」傷心で花屋の前を通り過ぎる愛の耳に克美の弾き語りが・・・(この曲は、直人が今の音楽プロデューサーのサトリさんと作ったようですよ。直人っぽいと思った!!)ミュージシャン藤木としても活躍はなはだしい(え?日本語変?)めざましい、か?直人としては、なかなか、おいしい役だったのかな?その曲に、克美に人目ぼれする愛、「永遠の片想いは、私には出来ない」真っ直ぐな愛に心を寄せていく克美。すべてが上手くいくように思えた。でも、AVを辞めても、仕事が増えてきた愛に対し、克美は仕事も入らない。愛は克美の愛を貪欲に欲しがるわりに、克美の心が読めてなかった気がする。
 愛の親友が夫とうまくいかなくて相談しに来た日、お互い寂しさから、一線を越える二人。そこへ帰ってくる愛。二人をなじり、責める。克美は「俺も生きてるんだ。目の前にはほとんどいない君をこれ以上どうやって愛しつづけられるんだ。君の愛は重い」そして「本当は、AVやってた事嫌だった」そして、そのままギター片手に出て行ってしまう。「AVやってたことなんて、嫌な過去なんて、消しゴムで消せちゃうよ!」そう言ってた愛だったけど、人の心までそうはいかないよね。AVが、悪いってことじゃなくて、本当に愛が欲しいなら、相手が本当に欲しいものも見つめなくてはいけないのじゃないか?直人がやってたから贔屓目なのかな?なんだか、これは、克美くんに同情してしまう。「ラブ・レボ」の須賀ちゃんの方が、女泣かせの嫌な役、っていう触れ込みだったけど、須賀ちゃん、最後いい人だったし、克美の方が、別れ方悪くて、嫌な役だったかも。でも、うまくやってたんじゃないだろうか。←完全贔屓目?

ふふ、いい男揃いとしては、次の月9、はずせませんぜ。


もっちゃん |M@IL( ^-^)_ヲタ""日常こんな劇場( ^-^)_旦""

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