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ビリーに振られてから、アリーは本当に人を好きになったことがあるんだろうか。あの、不倫、大学教授でさえ、最も、ビリー以降の彼女の恋愛で深いものだったと思うのだが、それって、アリーは彼から家庭を奪ってまでもって思ってたわけじゃないし、「こんなこといつまでも続けてちゃだめだなぁ」って、続けてしまっていたわけで。つまり、自分の中で出口をつくってた恋愛だったんだよね。
再び、ビリーと自分の解雇と再雇用の日に出会う彼女。ビリーが結婚していたことに彼女は、「元彼が結婚してた」っていうことに普通(って難しいけど)以上の驚きや失望をみせた。失ったものをまた、失ったような、不安。どこかで彼女はビリーと運命の再開が出来るんじゃないかと、期待していたかのようだった。しかも、ジョージアは全然自分と違うタイプ。ビリーとジョージアは、とても「お似合い」の夫婦に見えた。
誰よりも、自分をわかってくれているのはビリーだし、反対もあり。そして、ビリーも誰よりも自分がアリーをわかっていると思っている。二人は、問題が(大抵はアリーだけど)あるたびに、アリーがビリーの部屋にかけこんで、相談する。安心するアリー。「人のものだよ。それとも奪う?」そんなレネのからかいめいてはいるが心配にも「そんなことわかってます!」
アリーは、なんとしても恋人が欲しかった。けれど彼女の求めているのは「運命の人」生涯を共にする、愛する人なのである。見つかる時は見つかるんだろうが、そうおいそれとは、見つからないだろう。そしてアリーは決意する。多分、結婚には慎重なアリーではあるが、根本的に惚れっぽい。だから、「この人こそ運命の人だ」とわかるまで待つのでなく。「この人が運命の人かもしれない」作戦。もちろん、いちゃいちゃしてる、元彼夫妻を見て、「どうして私には手に入らないの?」って、ダンスする相手もいない自分に焦りも羨ましさもあっただろうけれど、とりあえず、ピンときたら、つきあってみる。「悪い人じゃなさそうだしぃ」そして、超イラツキモードのアリーを知らない男性には、アリーは魅力的かもしれない。あっちからも寄ってくるだろう。
ドレッシング男なんて、「そんな理由だけで・・・」振って、でもそれって結構大きかったりする。彫刻モデルに至っては、あら、アリーついに?そんなこんなで、ソウルメイトのジョンにまで、(一度振っておきながら)「もしかして、可能性はないかしら?」と、ネルがいるのにもち掛ける。惚れっぽいねアリー。で、冷めるのも早い。ハモンド判事はバイだからって、断るし。だからといって、洗車場の出来事は、いくら私でも、びっくりしたよ。しかもその後の再会で、共通項がないけれど、セックスの相性はぴったりだから、考え直さない?とまで言ってる。アリー、いったいどこまでいくんだい?
そして、突然のビリーの死。死に際に、「8歳の時から君だけを見てきた。真心の全てを。」そう言われて。アリーは言う「また私から逃げるの?」ビリーは「違う、死よりも強いんだ」こんな思いを抱ける人がいて、いったい、新しい恋なんて、おいそれと出来るものかしら。
そんなアリーが、釈然としないのだが、ブライアンと付き合い始める。恐らく、平凡で平穏で、「恋人がいる」安心感が、捨てきれなかったのか?別れる事になってはじめて、お互いに「パーティ好きだと思わなかった」とか、言い合ってる。ラリーとの突然の出会いで、カウンセラーと間違えたアリーは色々質問に答えていく。レネの質問にも。「退屈かも」ここでは、洗車場の彼と違い、「セックスの相性が悪い・・・」という理由が、大きなものとされていたけれど、(もちろんこれも重要な事で)本当の理由は、お互いが、よく半年ももったね、っていうところにあるんじゃないかな?ラリーが、アリーにそれを気づかせる、役回りだったんだと思う。
そして、気になる親子二股。まさかのような出来事。惚れっぽいアリーが、ちょっといいかも?って、デートの約束を気軽にしてしまう。私はこの時点では、まだ「二股」って気はしてない。アリーはもちろん、どっちかいい方と、って、狙ってたと思うけれど。昔、ジョンとデートしようとし始めた頃、「つきあいを始める前に、デートを重ねる。その時に、他にも同じように進行している人が居ても仕方がない」という考え方にアリーは賛同していた。ただ、その時は、それは、お互いに知らせないとフェアじゃない。デートの中身までは聞きたくないが。であったはず。アリーは今回アンフェアーだった。そして、まさかの親子オチ。 「次回に続く」で、その次回の冒頭、いきなり、最悪の状況におかされていたけれど、自業自得。反省している彼女の元にやってきたのは、当の親子のほうだった。彼女は誠実に「知り合ったばかりだから、嫌な言い方だけど、個別にデートを重ねるしかどちらにも決められない」って、二人に言った。それを二人は了承した。無理があるけど、正直な気持ちだったと思う。
ただ、アリーは、最初にラリーをカウンセラーと間違えた出会いの時から、彼を相当気に入っていた。まさに「恋は舞い降りた」のだ。 すぐに気づくべきだったのに、むきになって、否定して、親子には、失礼なことをしてしまったけれど、それに気づく、つまり「ラリーが既婚者」ということがショックで、2人とのデートが気もそぞろだった、と、体現するまで。そして、ラリーの最終弁論に感じ入るところまで。アリーもそこまでラリーを気にしているとは思わなかったのだろう。もしくは、思いたくなかったのかもしれない。あの時点で、(既婚という誤報が入ってなかったら、親子と2回目のデートもなかったかもだけど) もう、心はラリー一色だったと思う。ブライアンの時より、私が勝手に、ビリーに似てるかも、と、思ってるからって言うのもあると思うけど、あっという間の、ドキドキ、べたべたもラリーだったから。(ラリーが恋愛巧者なのか、トレイシーのカルテを読んだり、読まなくても、アリーに対する人間観察がするどくて、速攻弁護士的攻撃だったのかもしれない)
ストーリーの展開でいくと、ひどい言い方かもしれないけれど、物語として、それを際立たせるために、親子が配置されていたのではとも思う。そういう意味でも、よくできていたエピソード。最近のアリーの急に冷めてポイではなく、急に出会って、デート、速攻承諾!が先にあったって気がする。
ビリー以来はじめてかもしれない、アリーにまさに「恋は舞い降りた」のである。もちろん、ビリーとラリーは別の人間で別の人格で、別の過去を持っている。アリーと共有する想いではこれから。でも、アリーが相談しに行って、ラリーが答えてうまく彼女が丸め込まれて、かわいくうなずいている様子は、なんだかとても懐かしい。もちろん、ビリーとアリーではなく、ラリーとアリー流のテンポが生まれてくるのだろう。 「恋は舞い降りた」まさに、これからである。これは、邦題である。原題は「Without a Net」空中ブランコや綱渡りの安全ネットなし、ってこと。でも、これって、今までのアリーの恋愛の方がネットなかった気がするんだけど。もしくは、今回のマーク・・・。それともこれからのエピに生かされてくるのかしら?それはわからないけれど、ネットがあっても空中ブランコの相手の手を離しちゃダメよ、アリー!!
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